Google は、メッセージアプリのベータ版において、QR コードを利用した鍵認証(key verification)機能の展開を開始しました。
この機能は、意図した相手と通信していることを確認し、セキュリティを向上させるためのものです。
QR コードによる新しい検証方法
これまで、Google メッセージのエンドツーエンド暗号化を検証するには、80 桁の数字コードを相手と手動で照合する必要がありました。
今回ベータ版に導入された新しい方法では、会話の詳細ページから「暗号化の検証」を選択すると、QR コードが表示されるようになります。

ユーザーは自身の QR コードを相手にスキャンしてもらうか、相手のコードをスキャンすることで、暗号化キーが一致しているかを即座に確認できます。これにより、SIM スワッピングなどの攻撃から会話を保護し、意図しない第三者が通信に介在していないことを保証します。
なお、従来の 80 桁のコードを比較する方法も、オプションとして引き続き利用可能です。


機能の利用条件と今後の展開
この QR コード検証機能は、現在 Google メッセージの最新ベータ版(バージョン 20250820_02_RC00 など)で利用が確認されています。利用するには、以下の条件を満たす必要があります。
- 自身と相手の両方が RCS メッセージを利用している
- 相手が自身の Google コンタクトに保存されている
この機能は Android 9 以上のデバイス向けに展開される予定で、将来的にはサードパーティ製のアプリでも利用できるようになる見込みです。
Google はこの機能について 2025年夏にリリースするとしていましたが、公式な発表はまだ行われていません。
記事執筆時点では、HelenTech の所有するデバイスとアプリではこの変更を確認することができませんでした。安定版への正式な展開時期も不明ですが、アプリを最新の状態に保つことで、いずれ利用可能になると思われます。
出典: 9to5Google