Google、Pixel 10 シリーズのワイヤレス充電速度に差がある理由を説明

当サイトは Google Adsense、Amazon アソシエイト等 アフィリエイト広告を利用して収益を得ています.

先日、Google は Pixel 10 シリーズを正式発表し、待望だった Qi2 規格のワイヤレス充電に対応しましたが、モデル間で充電速度に違いがあることが話題になりました。

今回、Google は Pixel 10 Pro XL と、それ以外のモデルで充電速度が異なる理由について説明しました。

目次

Pixel 10 Pro XL のみ最大 25W で充電できる理由

最新の Pixel 10 シリーズでは、全てのモデルがネイティブな Qi2 ワイヤレス充電に対応しています。

しかし、最も大きいモデルである Pixel 10 Pro XL は、最大25W(Qi2.2)の高速ワイヤレス充電をサポートしているのに対し、小型の Pixel 10 と Pixel 10 Pro は最大15W(Qi2)に制限されています。

この充電速度の違いについて、Google の広報担当者が Android Central に語ったことによれば、複数の要因があると述べています。

熱管理と冷却システム

Google によれば、Pixel 10 Pro XL が25Wの高速充電に対応し、他のモデルが15Wに制限されている理由の一つは、熱管理が最大の課題であるためとしてます。

ワイヤレス充電はデバイスを著しく加熱させ、バッテリーの劣化を早めたり、まれに発火事故を起こしたりする可能性があるとされています。

これは、過去には Pixel 6a の一部モデルで充電中の発火事例も報告されており、Google が慎重なアプローチを取っている一因と見られています。

また、冷却効率も充電速度を左右する要因であると説明しています。例えば、Pixel 10 はグラフェン冷却システムを採用していますが、Pro モデルにはベイパーチャンバーが使われています。

Google はこの点の詳細を説明していないようですが、一般的にベイパーチャンバーはより効果的な冷却方法とされており、大型の Pixel 10 Pro XL に搭載された大きなチャンバーが、より速い充電速度に対応できる理由であると推測されます。

バッテリーの長期サポート

Google は、Pixel 10 と Pixel 10 Pro の充電速度を制限した理由として、「7年間という長期サポート」を約束するためでもあると説明しています。

充電速度を抑えることでバッテリーの経年劣化を減らし、長期間にわたるバッテリー寿命を維持しやすくすることで、この長期的なコミットメントを達成しやすくする狙いがあるようです。

Qi2 ワイヤレス充電の規格自体は共通している

充電速度に違いはありますが、Google は Qi2 ワイヤレス充電の全体的な機能は、全てのモデルで一貫していると強調しています。

これにより、サードパーティ製のケースやアクセサリを使わなくても、マグネット式ワイヤレス充電器や MagSafe 対応のウォレット、マウント、モバイルバッテリーなどを、全ての Pixel 10 シリーズで利用できます。

まとめ

今回、Google から Pixel 10 シリーズにおいて、Pixel 10 Pro XL とそれ以外の Pixel 10、Pixel 10 Pro、Pixel 10 Pro Fold でバッテリーの充電速度が違う理由が説明されました。

あまり納得できるような内容ではありませんが、少なくとも Qi2 規格は共通しており、何より全モデルでマグネットを内蔵したという点はユーザーとして歓迎できるアップグレードです。

出典: Android Central

この記事をシェア

著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

\Google ニュースでフォローお願いします!/

Google ニュース リンクバナー

目次