Google は 2025 年 8 月 21 日、Pixel 10 シリーズの発表とともに AI アシスタント「Gemini Live」のアップデートを発表しました。
このアップデートは、Gemini を日常的に使える AI アシスタントにするためのもので、主な内容は、視覚的ガイダンス、アプリ連携の強化、音声の改善です。
画面上の視覚的なガイダンス
カメラで写したものをリアルタイムで分析し、画面上に視覚的なガイダンスを表示する機能が追加されます。ユーザーが見ているものを認識し、画面上にハイライトなどを表示して問題解決を支援します。

例えば、2 つのスニーカーをカメラで写すと、服装に合う方をハイライトで示します。工具箱の中から適切な工具を指示してもらうことも可能です。

この機能は、8 月 28 日に発売される Pixel 10 シリーズから利用可能になり、その週から他の Android デバイスにも展開が開始されます。
iOS デバイスへは数週間以内に展開予定です。
Google アプリとの連携を強化
本日より、Gemini Live の会話から Google カレンダー、Keep、Todo リストとの連携が可能です。
例えば、会話を通じて Google カレンダーの予定を確認し、Todo リストにリマインダーを設定したり、Keep に買い物リストを追加したりできます。
今後は、メッセージ、電話、時計アプリ、Google マップとの連携も予定されており、より多くのタスクを Gemini Live 上で完結できるようになります。

例えば、プレゼントのアイデアを話している流れで、そのまま「父に電話して」と指示し、電話をかけることができます。
より自然な会話へ
今後のモデルアップデートにより、Gemini Live の音声がより自然になります。抑揚、リズム、ピッチが改善され、応答性が向上します。
アップデートにより、以下の機能が利用可能になります。
- 自然な応答: 話題に応じて声のトーンを変化させます。例えば、ストレスの多い話題では落ち着いた声で応答します。
- 話し方の制御: 話す速度の変更や、特定のアクセントでの会話を指示できます。
- 物語の朗読: 特定のキャラクターになりきって物語を話すよう指示できます。例えば、シーザーの視点でローマ帝国について語らせることが可能です。
まとめ
今回のアップデートは、Gemini をより自然で実用的なアシスタントにするためのものです。視覚サポート、アプリ連携、会話能力の向上により、Gemini はより実用的なアシスタントになります。
出典: Google