Google は 2025 年 8 月 19 日 (米国時間)、デスクトップ向け Chrome ブラウザの安定版 (Stable) チャンネルをバージョン 139.0.7258.138/.139 (Windows, Mac) に、Linux 向けを 139.0.7258.138 に更新したことを発表しました。
また、Android 版 Chrome も 139.0.7258.143 へとアップデートされます。
このアップデートは今後数日から数週間かけて順次提供される予定です。このビルドにおける全変更点のリストは、Git のログで確認できます。
今回のセキュリティ修正の内容
今回のアップデートには、1 つのセキュリティ修正が含まれています。Google は、外部の研究者によって報告された脆弱性の詳細を公開しました。深刻度は「High (高)」に分類されています。
- High CVE-2025-9132: V8 における境界外書き込み (Out of bounds write)。
「境界外書き込み」は、プログラムが確保したメモリ領域の境界を越えてデータを書き込んでしまう問題です。これにより、ブラウザのクラッシュや、攻撃者による不正なコードの実行につながる可能性があります。今回は、Chrome の JavaScript エンジンである V8 でこの問題が発見されました。
Google は、バグの詳細やリンクへのアクセスについて、大多数のユーザーが修正版にアップデートされるまで制限を設ける可能性があるとしています。
Android 版のアップデート
デスクトップ版と合わせて、Android 版 Chrome もバージョン 139.0.7258.143 へとアップデートされます。このリリースは、今後数日かけて Google Play ストアで利用可能になります。
Android 版のリリースには、安定性とパフォーマンスの向上が含まれており、デスクトップ版と同様のセキュリティ修正が適用されています。
まとめ
今回のアップデートも、深刻度の高い脆弱性の修正を含む重要なセキュリティアップデートです。安全にブラウザを利用するためにも、早めにアップデートを適用することをお勧めします。
Chrome ブラウザは通常、自動でアップデートされますが、ブラウザの右上にあるメニュー (3 つの点) から [ヘルプ] > [Google Chrome について] を選択することで、手動でアップデートを確認・適用することも可能です。
出典: Chrome Releases