Google Pixel 10 シリーズの発表を目前に控え、物理的な SIM カードトレイが廃止される可能性を示唆する新たなリーク情報が登場しました。
これは著名なリーカーである Evan Blass 氏が、Pixel 10 のパッケージに貼付されるラベルと思われる画像を共有し、そこに eSIM でのセットアップを促すメッセージが記載されています。
ただし、「物理 SIM を廃止する」という決定的な証拠ではなく、あくまでも eSIM をサポートするという意味でも捉えられます。この変更は現時点で米国市場向けと見られており、その他の地域についてはまだ分かりません。
パッケージラベルが示唆する eSIM 専用化
共有された画像のラベルには「You no longer need a physical SIM card. Activate your eSIM during phone setup. (物理的な SIM カードはもう必要ありません。スマートフォンのセットアップ中に eSIM を有効にしてください)」というメッセージが記載されています。

Blass 氏は以前から Pixel 10、10 Pro、10 Pro XL が SIM トレイを搭載しないと主張しており、今回の画像はこの主張を裏付けるものとなります。また、この変更に伴い、Pixel 10 シリーズはデュアル eSIM を搭載する可能性があるようです。
Pro Fold モデルのみ物理 SIM を維持か
Blass 氏の以前のリークによれば、Pixel 10 シリーズの中で物理 SIM スロットを維持するのは、折りたたみモデルである Pixel 10 Pro Fold のみとされています。
これまでに出回っていたダミーデバイスの画像では SIM トレイの存在が確認されており、物理 SIM を利用するユーザーにとっては希望の光となっていました。
しかし、今回のパッケージラベルの登場により、eSIM 専用化の可能性がより一層高まることとなりました。
とはいえ、ラベルの「もう必要ありません」という表現は、必ずしも物理 SIM スロットが存在しないことを断定するものではありませんが、eSIM への移行を強く示唆していることは間違いありません。
eSIM 化のメリットとデメリット
Google が eSIM 専用モデルへ移行する場合、これは Apple が iPhone 14 シリーズで実施した流れに追随するものとなります。
eSIM には、セットアップや通信キャリアの切り替えが簡単になるというメリットがあります。一方で、特に海外旅行者など、渡航先で手軽に現地の物理 SIM カードを購入して利用したいユーザーや、eSIM に対応していないデバイスへの機種変更、あるいは切り替えに時間がかかる eSIM サービスを使っている場合には不便に感じる可能性があります。
まとめ
この情報の真偽は、間もなく開催される Made by Google イベントで明らかになります。イベントでは、Pixel 10 シリーズのほか、Pixel Watch 4 や Pixel Buds 2a の発表も期待されています。
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