昨日、あと数時間後に正式発表となる Google Pixel 10 Pro XL の AnTuTu ベンチマークスコアをリークした Reddit ユーザーが、新たに Geekbench 6 の測定結果を公開しました。
今回のリークでは、 現行 Pixel 9 Pro XL と並べてベンチマークスコアが公開されており、この結果からマルチコアスコアは 46% 向上していることが確認されました。しかし、Qualcomm や MediaTek の最上位チップセットとは大きな差があります。
マルチコア性能は 46% の大幅向上
今回リークされたGeekbench 6のスコアによると、Pixel 10 Pro XLはシングルコアで 2,296、マルチコアで 6,203 を記録しています。

これは、比較対象の前モデルとされる Pixel 9 Pro XL のスコア(シングルコア 1,889、マルチコア 4,247)と比較して、シングルコア性能が約 21%、マルチコア性能が約 46% も向上していることを意味します。
特にマルチコア性能の大幅な向上は、複数のアプリを同時に利用する際や、動画編集のような高負荷な処理において、より快適な動作が期待できることを示唆しています。
なお、以前リークされた Google Pixel 10 Pro Fold のベンチマークスコアは、シングルコアが 2,276、マルチコアが 6,173 となっていました。
そのため、Tensor G5 の平均的なスコアはシングルコアが 2,000 前後、マルチコアが 6,200 前後と考えて良さそうです。
Tensor G5 の CPU 構成とスペックも改めて確認
すでに以前のベンチマークやリークでも示されていますが、Google の Tensor G5 の CPU 構成は次のようになります。
- プライムコア: 3.78GHz (Cortex-X4) ×1
- パフォーマンスコア: 3.05GHz (Cortex-A725) ×5
- 高効率コア: 2.25GHz (Cortex-A520) ×2
- GPU: PowerVR D-Series DXT-48-1536 @1,100MHz
また、テストに使用されたデバイスは 16GB RAM と Android 16 を搭載していることも、これまでの情報の裏付けとなります。
AnTuTu ベンチマークとの違い
先日リークされた AnTuTu のスコアでは約 15% の性能向上に留まりましたが、Geekbench では約 46% の向上と大きく差があります。
これは Geekbench が CPU 性能を測定するのに対し、AnTuTu は GPU 性能を含む総合的なベンチマークを測定しているためと考えられます。つまり、Tensor G5 は CPU 性能だけで見ると大幅な性能向上を果たしていますが、GPU 性能に関してはあまり大きな進化はない(足を引っ張っている?)という可能性があります。
まとめ
一連のリーク情報から、Google Pixel 10 シリーズに搭載される Tensor G5 は、特に CPU のマルチコア性能が改善されている可能性があります。
いずれにしても、Google Pixel 10 シリーズは 8 月 21 日午前 2 時と間もなくの発表となりますので、この詳細が明らかになる予定です。
出典: Reddit