数日後に正式発表を迎える Google の次期スマートフォン「Google Pixel 10 Pro XL」の、AnTuTu ベンチマークが明らかになりました。
その結果、予定通り Tensor G5 チップセットを搭載し、現行モデルからの性能向上は確認できたものの、競合他社のハイエンドチップには依然として大きな差をつけられていることが明らかになりました。
Tensor G5 のスコアは Pixel 9 Pro XL から約 15% 向上
今回明らかになった「Pixel 10 Pro XL」の AnTuTu ベンチマークスコアは 1,140,286 ポイントでした。これは、「Pixel 9 Pro XL」が記録した 983,628 ポイントから約 15% の性能向上を示しています。

前世代「Pixel 9 Pro」シリーズに搭載されていた Tensor G4 から、Tensor G5 は性能向上を果たしたものの、競合のチップにはやはり勝つことはできませんでした。現行最上位となる「Snapdragon 8 Elite」は 3,000,000 ポイントを超えるスコアを記録しており、「Dimensity 9400」や「Apple A18 Pro」(約 1,600,000 ポイント) とも大きな差があります。
参考として、ミッドレンジ向けの「Snapdragon 7+ Gen 2」が 950,000 ポイント以上のスコアを記録しています。
TSMC 製チップへの期待と Tensor の方向性
もっとも、Google は以前から Tensor チップが純粋な処理性能の高さだけを追求しているわけではないことを明らかにしています。Tensor チップは Pixel デバイスに最適化されることを重視して設計されており、ベンチマークスコアではなく AI 機能や日常の操作性におけるスムーズなパフォーマンスを提供することを目的としています。
さらに今回の「Tensor G5」は、長年スマートフォン向けチップで高い評価を得ている TSMC が初めて製造を担当することから、実際の使用感や電力効率の改善がより一層期待されます。
まとめ
今回明らかになった「Pixel 10 Pro XL」のベンチマークスコアは、前モデルから着実な進化を遂げていることを示していますが、純粋な性能面では依然として競合他社に後れを取っているようです。
とはいえ、もともとベンチマークスコアやハイパフォーマンスを求めるチップではないことは Google が伝えているとおりで、TSMC 製となる新しい Tensor G5 によって、パフォーマンス以外の面をどれだけ改善できているかがポイントになります。
Google Pixel 10 シリーズは、日本時間における 2025 年 8 月 21 日に発表される予定です。
出典: Android Headlines, Reddit