音楽ストリーミングサービスの Spotify が、ユーザーが DJ のように楽曲間のトランジションを細かく設定できる新機能「Mixing」を開発している可能性が報告されました。
この情報は、Jane Manchun Wong 氏が X で共有したスクリーンショットによって明らかになりました。この機能が実現すれば、プレイリスト作成がよりクリエイティブなものに変わるかもしれません。
DJ さながらの本格的なミックスが可能に
公開された画像からは、Spotify アプリ内に本格的な DJ 用のインターフェースが搭載されている様子を確認することができます。オーディオの波形表示、クロスフェードオプション、ビート同期ツールなど、プロ向けの DJ ソフトウェアに見られるような機能が確認できます。

Wong 氏によると、ユーザーは曲のつなぎ目をビート単位で調整したり、エフェクトをかけたりすることが可能になるようです。
Apple Music の機能との違い
Apple Music にも、楽曲を自動でクロスフェードさせる「AutoMix」機能が存在します。しかし、Spotify が開発中とみられる「Mixing」は、よりユーザー自身が手動で細かく調整できる点で大きく異なると考えられます。
Wong 氏はこれを「キュレーション (選曲) の力を人々に与えるもの」と表現しています。
ユーザーからの反応
この新機能に対するユーザーの反応は様々です。多くのユーザーがこの機能に期待を寄せる一方で、Reddit ユーザーからは「機能が良すぎて、リリースから1年で廃止されそう」といった、過去の経験から懐疑的な意見も見られます。
また、一部のユーザーは、この機能が Spotify で数年前にテストされていた「playlist pro function」の進化版ではないかと指摘しています。
リリース時期や提供地域は未定
現時点で Spotify から「Mixing」機能に関する公式な発表はなく、Wong 氏が発見したのも内部テスト段階のものとみられます。そのため、この機能がいつリリースされるのか、また、過去の機能と同様に米国やカナダなど一部地域限定での提供になる可能性もあります。
また、この機能は、Serato や Traktor といったプロの DJ が使用するソフトウェアを置き換えるものではなく、あくまでカジュアルユーザー向けの機能を目指していると考えられます。
まとめ
Spotify が開発中とみられる新機能「Mixing」が実現すれば、誰でも手軽に DJ のようなシームレスなプレイリストを作り出せるようになるかもしれません。
とはいえ、現時点ではまだ内部テストの段階であり、この機能がいつリリースされるか、あるいは本当にリリースされるかどうかはまだ不明です。