Google の電話アプリと Google コンタクト(連絡先)アプリに、iPhone の「連絡先の写真とポスター」に似た、連絡先ごとの着信画面をカスタマイズできる新しい「Calling Card (コーリングカード)」機能がベータ版ユーザー向けに展開され始めていることがわかりました。
着信画面を全画面でカスタマイズ
これまで Google 電話アプリの着信画面では、連絡先に設定したプロフィール写真が画面中央に円形で表示されるだけでした。新しい「コーリングカード」機能を利用すると、連絡先ごとに全画面の背景画像を設定できるようになり、誰からの着信かがより分かりやすくなります。
この機能は Apple が 2023 年の iOS 17 で導入した「連絡先の写真とポスター」機能と似ていますが、Apple の機能が自分のポスターを作成して相手にどう表示されるかをカスタマイズするのに対し、Google の「コーリングカード」では、自分以外の連絡先の表示を自由にカスタマイズできますが、自分のカードをカスタマイズすることはできません。

ただし、Google メッセージではすでに相手に表示されるプロフィール画像を設定できるため、将来的にはこの「コーリングカード」も同様に共有される機能に拡張される可能性も考えられます。
設定とカスタマイズオプション
この機能が利用可能になると、連絡先の詳細ページを開いた際に「コーリングカードを追加してみましょう」というプロンプトが表示されます。また、連絡先の追加時や編集時にも設定することが可能です。
ユーザーはカメラ、ギャラリー、または Google フォトから画像を選択し、表示位置を調整できます。画像を設定した後、着信画面の上部に表示される連絡先名のフォントと色のカスタマイズも可能です。色の選択肢には、壁紙の色に合わせて自動で調整される「スマートカラー」オプションも含まれています。

作成したコーリングカードは連絡先のプロフィール写真としても使用するかどうかを選択でき、Google アカウントに同期されるため、同じアカウントでログインしている他のデバイスにも反映されます。
展開状況など
この「コーリングカード」機能はまだ一部のベータ版ユーザーにしか展開されていませんが、Google 電話アプリ v188.0.793710089-publicbeta-pixel2024 と Google コンタクトアプリ v4.61.28.792249534 で確認されています。
また、電話アプリの設定内には「コーリングカード」という項目が追加され、どの連絡先にカードが設定されているかを確認できるようになります。
関連するアップデートとして、今後搭載が予定されている「Call Message」機能が、最新のベータ版では「Take a Message」という名称に変更されていることも報告されています。
まとめ
iPhone の連絡先ポスターが登場して以来、Android でも同様の機能の開発に取り組まれていたことが示唆されていましたが、ついに Google 電話アプリでも正式導入の可能性があります。相手の表示を自分でカスタマイズするという Google 独自のアプローチが、ユーザーにどのように受け入れられるか注目です。