Samsung、独自のディスプレイなしスマートグラスの開発を継続中。2026年末発売を目指すとの報道

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Samsung が、Google と共同開発している AR グラスとは別に、ディスプレイを搭載しない独自のスマートグラスを現在も開発していることが報じられました。

このデバイスは早ければ 2026 年末の発売を目指しており、次世代 AI デバイス市場への本格参入に向けた動きとみられます。

このスマートグラスは昨年末にも開発中である可能性が示唆されており、当初は 2025 年後半の発売が予定されていましたが、その後計画が変更されたようです。

目次

AI 機能の活用に特化したディスプレイなしモデル

韓国 SEDaily によると、Samsung が開発中の新しいスマートグラスは、スピーカー、マイク、カメラを搭載しつつも、視界に情報を投影するディスプレイは搭載しないモデルになるようです。これは、人気のスマートグラスである Meta の「Ray-Ban Meta」と同様のコンセプトです。

ディスプレイを省くことで、比較的手頃な価格での提供が可能となり、より多くのユーザーがスマートグラスを手に入れやすくなることが期待されます。参考として、Meta の最新モデルは 299 ドルから販売されています。

Google との共同開発製品とは異なる独自路線

現在 Samsung は、Google と共同でディスプレイを搭載した AR グラス(プロジェクト名「Moohan」)も開発しています。しかし、今回報じられた製品はこれとは異なり、Samsung 独自のブランドで展開されるとのことです。

Google との共同開発品は Google ブランドで発売される可能性が高いとみられており、Samsung は協力関係を維持しつつも、将来的な競争を見据えて独自の製品ラインナップと技術ノウハウの構築を進めていると考えられます。

次世代デバイスと各社の動向

ChatGPT の登場以降、AI 技術が急速に進化する中で、スマートグラスは単なる IT アクセサリーではなく、スマートフォンに代わる次世代デバイスとしての潜在能力が再評価されています。装着者の視点や環境をリアルタイムで AI と共有できる点は、スマートフォンにはない大きな利点です。

市場調査会社 Fortune Business Insights は、スマートグラス市場が 2025 年の 2,535 億ドルから、2032 年には 1 兆 6,254 億ドル規模へと急成長すると予測しており、各社は以下のような動きを見せています。

現在、各社がスマートグラスの開発に取り組んでいることが噂されています。

  • Meta: 年内にディスプレイを搭載した「Ray-Ban Meta 3」の発売を準備中とされています
  • Apple: 早ければ 2026 年末の発売を目指して、初のスマートグラスを開発していると噂されています
  • Xiaomi: 2025 年 6 月に「Xiaomi AI Glass」を発売済みです

Samsung は、既存のスマートフォンやスマートウォッチといった「Galaxy エコシステム」との連携を強みに、市場での優位性を狙う戦略と考えられます。

まとめ

今回の報道は、Samsung が Google との共同開発と並行して独自の製品開発を進めることで、多様なニーズに応えつつ、将来のユーザーニーズの変化に対応できる体制を構築する狙いがあると思われます。

Galaxy デバイスとの連携を武器に、Samsung が次世代デバイス市場でどのような価値を提供していくのか、今後の展開が注目されます。

出典: SEDaily, 9to5Google

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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