Google は、Android および iOS 向けの Google フォト アプリに、新しく「作成」タブの展開を米国で開始しました。
先月の発表で予告されていたこの機能は、これまで様々な場所にあったクリエイティブツールを1つのハブに集約し、ユーザーがより直感的かつ簡単にアクセスできるようにするものです。
クリエイティビティの新しいハブ「作成」タブ
新しい「作成」タブは、アプリ画面下部のナビゲーションバーに表示され、これまであった「コレクション」と「検索」の間に、絵筆のアイコンとして追加されました。

Google はこのタブの目的について、ユーザーが使いたいツールを簡単に見つけたり、新しいツールを発見しやすくしたりするための新しいハブだと説明しています。
さらに Google は、今後ユーザーからのフィードバックを収集し、新しいツールを試したり既存のツールを改良したりする中で、このタブを継続的に更新していくとしています 。
「作成」タブで利用できる主なツール
「作成」タブでは、「Photo to video」や「リミックス」といった新機能を含む、以下のツールがグリッド形式で一覧表示されます。
- アニメーション: 選択した写真や動画から、高速で切り替わる GIF アニメーション(スライドショー)を作成
- シネマティックフォト: 写真に 3D 効果を追加
- コラージュ: 複数の写真をスタイリッシュな1枚のレイアウトにまとめます
- ハイライト動画: 写真や動画から、音楽付きの動画を作成
- Photo to video: 静止画をアニメーション化し、6秒間のダイナミックな動画クリップに変換する新機能
- リミックス: 写真を「アニメ」風など、さまざまなアートスタイルに変換します(こちらも米国で現在展開中です)
各ツールは正方形のカードで表示され、機能を示すサンプルが自動再生されるため、どのような編集ができるか直感的に理解しやすくなっています。

さらに、16 種類のコラージュテンプレートがカルーセル形式で表示されるセクションや、特定の人物や場所からハイライト動画を作成するセクションも用意されています。
発表と現在の展開状況
Google は先月の発表で、この「作成」タブを8月から米国で展開開始すると予告していました。現在、Android 版 Google フォト アプリのバージョン 7.40 以降で、実際に展開が始まっていることが確認されています。
ただし、まだ広く利用できるわけではなく、iOS 版を含め、すべてのユーザーが利用可能になるまでには、もう少し時間がかかる見込みです。
一方で、日本を含むグローバルでの展開については、今のところ言及されていません。
なお、この変更後も画面右上に表示されている「+」アイコンのメニューは引き続き利用できますが、「コラージュ」や「ハイライト動画」など、新しい「作成」タブと一部の機能が重複しています。この点については、今後のアップデートで整理される可能性があります。