Google は Google スライドと Google Vids で Gemini AI を活用した新機能として、背景の置換と拡張が可能な画像編集機能を追加したことを発表しました。
これにより、専門的なデザインスキルがなくても、プレゼンテーション内の画像や動画を手軽に編集できるようになります。
背景の置き換え
1 つ目の機能は、画像の背景をプロンプトで指示するだけで、AI が生成した新しい背景に置き換えることができます。
操作は、画像を選択後にサイドパネルの [画像を生成] アイコンをクリックし、[編集] から [背景を置換] を選択。その後、「ミニマルなスタジオでの商品撮影」のようなプロンプトを入力するだけで完了します。

Google はこの機能の役立つ場面として、以下のような様々な例を挙げています。
- 製品の文脈化: 製品写真をモダンなリビングルームやカフェなど、様々なシーンに配置して顧客の利用イメージを具体化できます。
- 社員・チーム写真: 背景を統一感のあるプロフェッショナルなものに変更し、「チーム紹介」スライドなどで活用できます。
- クライアント向けの調整: クライアントの業界や企業文化を反映した背景に変更し、よりパーソナライズされたプレゼンを作成できます。
- トレーニング資料: 関連性の高い画像背景を使用することで、コンセプトを視覚的に分かりやすく伝え、魅力的な教材を作成できます。
背景の拡張
2 つ目の機能は、画像の背景を AI がインテリジェントに拡張し、品質を損なうことなくシームレスなリサイズや再フレーミングを可能にします。
例えば、プレゼン内の小さな画像を大きくしてインパクトを高めたい場合、サイドパネルの「画像を生成」から拡張機能を使用します。希望のアスペクト比を選択し、複数の生成オプションをプレビューしながら最適なものを挿入できます。

展開スケジュールと対象ユーザー
これら 2 つの機能は、以下のスケジュールで展開されています。
- 即時リリースドメイン: 2025 年 7 月 28 日より段階的に展開 (機能の表示に 15 日以上かかる可能性があります)
- 計画的リリースドメイン: 2025 年 8 月 14 日より完全に展開 (1〜5 日で機能が表示されます)
この機能は、以下の Google Workspace プランで利用可能です。
- Business Standard および Plus
- Enterprise Standard および Plus
- Gemini Education または Gemini Education Premium アドオン
- Google AI Pro および Ultra
- Gemini Business および Enterprise アドオン
なお、この機能に関する管理者向けの設定はなく、エンドユーザーにも制限はありません。
記事執筆時点では、筆者の個人の Google アカウント (AI Pro) と Google Workspace アカウントでの展開は確認できませんでした。