Google は、Android および iOS 向けの対話型 AI「Gemini Live」において、Google カレンダー、Google ToDo リスト、Google Keep といった Google アプリにリアルタイムでアクセスできる機能の展開を拡大しました。
Gemini Live で Google アプリと連携
これまで Gemini Live は、Web 上の一般的な情報にアクセスして会話をすることができましたが、今回のアップデートにより、個人の情報が保存されているアプリとの連携が可能になりました。
これにより、以下のような操作を音声で行えるようになります。
- Google カレンダーへの予定作成
- Google ToDo リストへのリマインダー追加
- Google Keep へのメモ作成
- 各アプリに保存されている情報の参照
この変更で、Gemini Live は Gemini アプリと同様に、ユーザーの個人的な情報を活用できるようになります。また、Google マップとの統合も含まれており、会話の中で場所の詳細を尋ねることも可能です。さらに、Samsung 製デバイスでは、標準搭載されているカレンダー、ノート、リマインダーアプリへのアクセスもサポートされます。
なお、この新機能は、2025 年 5 月に開催された「Google I/O 2025」で発表されたものです。
呼び出しと操作方法
この機能は、画面下部のコントロールの上にアプリ名がチップとして表示され、アイコンの周りには円形の読み込みインジケーターが現れます。一部の操作、例えば「リストが作成されました」といった通知の後には、「元に戻す」ボタンが表示され、操作の取り消しも簡単に行えます。


機能の呼び出しは、「Google カレンダーで予定を追加して」のように直接アプリ名を指定する方法のほか、「今日のタスクは?」といった、言葉での指示にも対応しています。
この連携機能は、ビデオ通話や画面共有といった機能と同時に利用できる点がメリットです。例えば、画面に表示されている情報を見ながら、その内容に基づいて新しいカレンダーの予定を作成するといった使い方が可能になります。
まとめ
今回のアップデートにより、Gemini Live でのタスク管理やスケジュール調整などが利用できるようになりました。
この機能は 2025 年 6 月下旬から一部のユーザーを対象に提供が開始されていましたが、これまでゆっくりとしたペースでの展開でした。しかし、ここ数日で Android (Google アプリの安定版およびベータ版) と iOS における多くのユーザーが利用可能になっています。
なお、筆者のデバイスでも Gemini Live と Google カレンダー、Todo リスト、Keep との連携を確認しています。
出典: 9to5Google