Google は Android 10 以降、バージョンごとにお菓子の名前を付けることを公式にはやめていますが、内部開発用のコードネームとしてはその伝統が続いています。
今回、2026 年にリリースが予定されている次期バージョン「Android 17」の内部コードネームが「Cinnamon Bun (シナモンパン)」であることが明らかになりました。
なぜ「B」の次は「C」なのか
Android のコードネームは、長年アルファベット順に付けられてきました。しかし、Android 15 の「Vanilla Ice Cream (バニラアイスクリーム)」に続く Android 16 のコードネームが「Baklava (バクラヴァ)」となったことで、この伝統は一度リセットされました。
これは、Google が「Trunk Stable」と呼ばれる新しい開発モデルに移行したことを反映しています。このモデルは、常に安定した単一のメインコードブランチで全ての作業を行うもので、開発プロセスの安定化を目的としています。
この大きな変更を機に、ビルド ID のプレフィックスもリセットされ、2024 年リリースのビルドは「A」、2025 年は「B」から始まるようになりました。このパターンに従い、2026 年にリリースされる Android 17 には「C」から始まるデザート名が採用されることになります。
コードネーム判明の経緯
今回の情報は、Android Authority の Mishaal Rahman 氏が、Google 内部の信頼できる情報筋から、Android 17 に相当する API レベル 37.0 の内部コードネームとして「CinnamonBun」という名称が使用されていることを示す証拠が提供されたことから確認されました。
API レベルは Android の各バージョンを識別する一意の番号であり、Android 15 は API レベル 35.0、Android 16 は 36.0 です。そのため、API レベル 37.0 は Android 17 に対応するものと推測されます。
まとめ
この「Cinnamon Bun」というコードネームは、あくまで内部的なものであり、Google の公式資料などで大々的に使用される可能性は低いと考えられます。
しかし、開発者向けプレビューや初期のベータ版では、バージョン情報などでこの名前を目にする機会があるかもしれません。
なお、Android 17 のリリース時期については、Android 16 のリリーススケジュールが前倒しされたことを踏まえると、2026 年 6 月頃になることが予想されます。