スマートフォンの Google ウォレットでは、写真から作成した会員証や、QR コード付きのチケットなどを追加できましたが、Wear OS のスマートウォッチに表示することはできませんでした。
しかし、最近になって一部の Wear OS ユーザーから、特定の種類の写真パスがウォッチ上で表示されるようになったとの報告が上がっています。
QR コード付きパスが Wear OS のウォレットに表示
Google ウォレットには、スマートフォンの写真ライブラリにある画像を使って、会員証やチケットなどの「写真パス」を作成する機能があります。しかし、この方法で作成したパスは、これまで Wear OS のウォッチアプリには同期されませんでした。
今回、Reddit で海外ユーザーが投稿した情報によると、QR コードやバーコードを含む写真パスが、一部の Wear OS スマートウォッチで表示されるようになったとのことです。
ただし、図書館の利用カードを撮影しただけのような、スキャンするコードを含まない単なる画像のパスは、依然として表示されないことも確認されています。
実際に Reddit に投稿されたスクリーンショットを見ると、ウォッチの Google ウォレットにカスタムパスが表示されていることがわかります。


パスにはスペイン語で「スキャンするには押してください」という案内が表示されており、QR コードなどが含まれていることを示しています。
また、「このパスは写真から作成されたため、一部の情報がウォッチに表示されない場合があります。詳細はスマートフォンで確認してください」という注意書きも確認でき、まだ限定的なサポートであることが伺えます。
この仕様から、Google は写真パスの全面的なサポートではなく、まずは QR コードやバーコードを含む、スキャンが可能なパスに限定して Wear OS での対応テストを進めている可能性があります。
Google からの公式発表はまだ
現時点 (2025 年 8 月 8 日) で、Google はこの件について公式な発表をしていません。また、Google のヘルプページでも、依然として「その他のプライベートパス」 (写真パスなど) は Wear OS でサポートされていない、という記載のままです。
このため、今回の動きは、将来の正式な機能追加に向けた、ごく初期段階のテストであると考えられます。
今回は QR コード付きのもの限定のようですが、この機能が正式にリリースされれば、ライブラリの画像から作った会員証やチケットなどを手首でサッと表示できるようになります。これまでスマホを取り出していた手間が省け、利便性が大きく向上することが期待されます。
出典: Android Authority, Reddit