Google が 2025 年 8 月 21 日(日本時間)に発表を予告している次期スマートウォッチ「Pixel Watch 4」に関する新たなリークにより、Gemini を前面に押し出していることや、ハードウェアにおけるいくつかの変更点が明らかにされました。
この情報は著名なリーカーである Evan Blass 氏が共有したマーケティング資料によるもので、デュアル周波数 GPS の搭載や新しい急速充電対応ドックと予想される「Quick Charge Dock」の存在、バッテリー駆動時間、ディスプレイ情報などを確認することができます。
デュアル周波数 GPS を搭載
Pixel Watch 4 は、より高精度な測位を可能にするデュアル周波数 GPS を搭載する可能性があります。これは特にビル街や山間部など、GPS 信号が届きにくい環境で正確な位置情報や距離のトラッキングに貢献します。
この機能は競合である Galaxy Watch シリーズではすでに搭載されていますが、Apple Watch では現状 Ultra モデルのみの対応となっており、Pixel Watch 4 の大きなアドバンテージとなる可能性があります。
新しい「Quick Charge Dock」とバッテリー
新しい充電器は「Quick Charge Dock」と呼ばれ、従来モデルよりも充電速度が 25% 向上するとしています。
現行の Pixel Watch 3 では、41mm が約 60 分で 100%、45mm モデルが約 80 分で 100% になるとされているため、バッテリー容量が増加すると噂されているものの充電速度はさらに早くなる可能性があります。
また、今回の情報ではバッテリー駆動時間についても以下のような数値が示されています。
- 41mm モデル: 常に表示状態のディスプレイ(AOD)有効で最大 30 時間
- 45mm モデル: 常に表示状態のディスプレイ(AOD)有効で最大 40 時間
現行 Pixel Watch 3 では、どちらのモデルも最大 24 時間とされているため、これまでのリークにおけるバッテリー容量増加の可能性が高く、バッテリー駆動時間が延びることが期待されます。
Gemini 搭載による AI 機能の強化
リークされた資料では「watch built for Gemini (Gemini のために作られたウォッチ)」と強調されています。資料では、以下のような説明が記載されています。
- 手首を上げるだけで、AI アシスタントによる素早い応答とパーソナライズされたヘルプを得られる
- あなたらしい文章を AI が提案することで、会話をスムーズに続けることができる
具体的な機能については触れられていませんが、説明だけでは従来の Pixel Watch で Google アシスタントからアップデートされた Gemini 機能と大きな違いはないように思われます。
その他の機能
ディスプレイには、Pixel スマートフォンでおなじみの「Actua」を冠した「Actua 360」ディスプレイが採用され、ピーク輝度は最大 3,000 nits に達するとのことです。
健康関連の機能については、40 以上のエクササイズモード、心電図 (ECG) 、血中酸素ウェルネス (SPO2) 、呼吸数、心拍変動 (HRV) 、心拍消失検知 (Loss of Pulse Detection) など、現行モデルから大きな変更はないようです。
また、LTE モデルに関しては、Google Fi Wireless を通じて 2 年間のデータ通信が提供されるとしています。これにより、スマートフォンがなくてもメッセージの送受信、ナビゲーション、音楽ストリーミングなどが利用できますが、通話には対応しないとのことです(日本では Google Fi が提供されていないため、これは提供されない)。
まとめ
今回のリーク情報からは、Pixel Watch 4 がハードウェアの着実な進化、特に GPS 精度と充電速度の向上を図りつつ、Gemini を統合した強力な AI 機能によって操作性を改善させたモデルになる可能性が見えてきました。
キャッチコピーとして「Precision crafted. Performance ready. (精密に作られ、パフォーマンスへの準備は万端)」とあるように、デザインと実用性の両面で期待が持てる一台となりそうです。
これまでの Pixel Watch 4 に関する情報はこちら。
出典: X (@evleaks), 9to5Google