Google Chrome 139 安定版が正式リリース。12件のセキュリティ修正を含む

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Google は 2025 年 8 月 5 日 (米国時間)、デスクトップ向け Chrome ブラウザの最新安定版のメジャーアップデートとなる「Chrome 139」を Windows、Mac、Linux 向けにリリースしました。

今回のアップデートは、複数のセキュリティ脆弱性への対応が主な内容となっており、すべてのユーザーに早めの適用が推奨されます。アップデートは今後数日から数週間かけて順次展開される予定です。また、同日に iOS 版、Android 版の Chrome もアップデートされています。

目次

デスクトップ版 Chrome 139 のアップデート詳細

今回のアップデートにおける、デスクトップ版 Chrome のバージョンは以下の通りです。

  • Windows および Mac: 139.0.7258.66/67
  • Linux: 139.0.7258.66

12件のセキュリティ修正

Chrome 139 には、合計 12 件のセキュリティ修正が含まれています。外部の研究者によって報告された脆弱性として、以下のような深刻度が「中 (Medium)」および「低 (Low)」のものが修正されています。

  • CVE-2025-8576 (中): Extensions における解放済みメモリ使用 (Use after free)
  • CVE-2025-8577 (中): Picture In Picture における不適切な実装
  • CVE-2025-8578 (中): Cast における解放済みメモリ使用 (Use after free)
  • CVE-2025-8579 (低): Gemini Live in Chrome における不適切な実装
  • CVE-2025-8580 (低): Filesystems における不適切な実装
  • CVE-2025-8581 (低): Extensions における不適切な実装
  • CVE-2025-8582 (低): DOM における信頼できない入力の検証が不十分
  • CVE-2025-8583 (低): Permissions における不適切な実装

これらの脆弱性情報の詳細は、ほとんどのユーザーがアップデートを適用するまで、アクセスが制限される場合があります。Google は、内部監査やファジング (自動的なバグ検出テスト) などによって発見された多数のバグ修正も行っています。

セキュリティの詳細については、Chrome Security をご覧ください。

その他の改善と新機能について

セキュリティ修正に加えて、Chrome 139 デスクトップ版にはいくつかの修正と改善が含まれています。変更点の一覧と詳細は、公式の変更ログで確認できます。

Chrome 139 で提供される新機能や大規模な取り組みについては、今後数日または数週間以内に Chrome および Chromium の公式ブログで詳細が公開される予定です。

モバイル版 Chrome 139 のアップデート

Android 版 Chrome 139 もリリース

デスクトップ版および iOS 版と同日、Google は Android 版 Chrome 139 (139.0.7258.62) のリリースも発表しました。Google Play を通じて今後数日かけて展開される予定です。

この Android 版のリリースにも、安定性とパフォーマンスの改善が含まれており、デスクトップ版と同様のセキュリティ修正が適用されています。

iOS 版 Chrome 139 もリリース

Google は同日、iOS 版 Chrome の安定版もバージョン 139.0.7258.76 へとアップデートしたことを発表しました。このアップデートは App Store を通じて今後数時間以内に利用可能になります。

今回の iOS 版のリリースには、安定性とパフォーマンスの改善が含まれています。

まとめ

今回の Chrome のアップデートは、デスクトップ版で 12 件のセキュリティ修正が含まれているほか、iOS 版および Android 版でも安定性とパフォーマンスの向上が図られています。

特に「解放済みメモリ使用 (Use after free)」のような脆弱性は、悪用されるとシステムの制御に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

常に最新バージョンの Chrome を利用することは、セキュリティリスクを低減し、Web サイトの互換性を維持するための基本的な対策となります。デスクトップ版、iOS 版、Android 版ともに、特別な理由がない限り、速やかにアップデートしましょう。

Chrome 139 で導入される新機能などについては、管理者向けリリースノートで確認することができます。

なお、ChromeOS 139 安定版のリリースについては、2025 年 8 月 19 日が予定されています。

出典: Chrome Releases

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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