Google アプリの最新ベータ版において、これまで利用可能だった Google Home の「ルーティン」ウィジェットが削除されたことが明らかになりました。
この変更は、Google Home をめぐる様々な問題でユーザーの不満が高まっている中で行われました。
ルーティンへのショートカットが利用不可に
Google Home の「ルーティン」は、複数のスマートホームデバイスの操作を一つのコマンドにまとめることができる非常に便利な機能です。
例えば、「おはよう」と言うだけで照明をつけ、カーテンを開け、コーヒーメーカーの電源を入れるといった一連の動作を自動化できます。
これまで Google アプリは、ホーム画面からこのルーティン機能の一覧にアクセスするためのウィジェットを提供していました。
このウィジェットはルーティンを直接起動するものではありませんでしたが、アプリを開く手間を省けるショートカットとして機能していました。
しかし、Android 向けの Google アプリの最新ベータ版では、これまで 4 つ提供されていたウィジェットと1つのショートカットのうち、「ルーティン」ウィジェットが削除され、ウィジェットの数が 3 つに減少していることが確認されました。
以下は、現在の Google アプリベータ版で利用できるウィジェットとショートカットです。
- Google : テキスト、音声、カメラですばやく検索
- スナップショット : 必要な情報がタイミングよく表示されます
- Finance ウォッチリスト : Google 検索で株価情報、インデックス、暗号通貨をフォローして、ウォッチリストを作成できます
- 楽曲検索

ユーザーの不満が高まる中での変更
このウィジェットの削除は、単体で見れば小さな変更かもしれません。しかし、最近 Google Home ではデバイスが正常に動作しないといった不具合が頻発しており、一部のユーザーからは法的措置を検討する声も上がるなど、不満が高まっています。
このような状況の中で、Google が機能を改善するのではなく削除するという選択は、ユーザーに良い印象を与えない可能性があります。例えば、よく使うルーティンをホーム画面から直接実行できるといった、より高機能なウィジェットを開発することもできたはずです。
もちろん、これがベータ版のみの一時的な変更である可能性や、新しいウィジェットの準備が水面下で進んでいる可能性も否定できません。しかし、現時点でのこの変更は、Google が Home 関連の機能開発を優先していないという印象をユーザーに与えかねないものです。
まとめ
今回明らかになった Google Home のルーティンウィジェットの削除は、機能的に大きな問題ではないかもしれません。
しかし、Google Home を取り巻く一連の問題と、それに対する Google の対応に不満を抱えるユーザーにとっては、また一つ懸念材料が増えた形となります。
とはいえ、これがベータ版のテスト段階での一時的な変更なのか、あるいは本当に削除するつもりなのかはまだ分かりません。