Android 版の Google Chrome で、スワイプしてページを「戻る」または「進む」際に次のページをプレビュー表示する、新しいアニメーション機能がテストされていることがわかりました。この機能は、Android 13 で導入された「予測的戻るジェスチャー」を活用したもので、誤ってページを移動してしまうのを防ぐのに役立ちます。
現在、Chrome 138 を利用している一部のユーザーに展開されていますが、Chrome のフラグを有効にすることで、誰でもこの新機能を試すことができます。
ページ遷移時にアニメーションでプレビュー
Android スマートフォンでアプリを使用している際、意図せずスワイプして前の画面に戻ってしまい、入力中の内容が消えてしまうといった問題を解決するため、Google は Android 13 で、戻るジェスチャーを完了する前に移動先の画面をプレビュー表示する「予測的戻るジェスチャー (Predictive Back)」を導入しました。
今回、Google Chrome ブラウザがこの機能を活用し、ページの閲覧履歴を「戻る」または「進む」際に、移動先のページをプレビュー表示するテストを開始しました。これにより、ユーザーは次に表示されるページを確認してからジェスチャーを完了できるため、誤操作を大幅に減らすことができます。
このプレビュー機能の挙動は、タブの状況によって異なります。
- 閲覧履歴がある場合: 前または次のページのプレビューが薄暗く表示されます。
- 新しいタブページに戻る場合: Chrome のロゴが入った灰色の画面が表示されます。
- スマートフォンのホーム画面に戻る場合: 灰色のオーバーレイが表示されます。
- タブが閉じる場合: プレビューは表示されません。
なお、現在でもスワイプ操作をしたときに矢印が表示されていますが、あまり目立たないことが難点です。
現在は一部のユーザーでテスト中
この新機能は昨年、開発者向けのフラグとして発見されていましたが、今回、最新の安定版である Chrome バージョン 138 を使用している一部のユーザーの環境で、フラグを有効にしていないにもかかわらず機能が利用できるようになったことが報告されています。
これは、Google が一部のユーザーを対象に A/B テストを実施しており、正式リリースに向けた準備を進めていることを示唆しています。テストが順調に進めば、将来的には標準機能としてすべてのユーザーに展開されることが期待されます。
新機能を有効にする方法
このページプレビュー機能をすぐに試したい場合は、以下の Chrome フラグを有効にすることで利用できます。
- Chrome のアドレスバーに
chrome://flags#back-forward-transitions
をコピー&ペーストして Enter キーを押します。 - 表示された「Predictive Back-forward transitions」の項目を「Default」から「Enabled」に変更します。
- 次に、アドレスバーに
chrome://flags#right-edge-goes-forward-gesture-nav
をコピー&ペーストして Enter キーを押します。 - 表示された「Right edge swipe goes forward in gesture nav」の項目を「Default」から「Enabled」に変更します。
- 画面下部に表示される「再起動」ボタンをタップして Chrome を再起動します。
最初のフラグは「戻る」ジェスチャーのプレビューを有効にし、2番目のフラグは画面の右端から内側へスワイプすることで「進む」ジェスチャーのプレビューを有効にします。
実際に筆者の Google Pixel 9 Pro / Chrome 138 でもフラグを有効にすることで動作を確認できました。


まとめ
今回は Android 版 Chrome 138 で一部のユーザーでテストされている機能のようですが、フラグで簡単に有効にすることができます。とくにデメリットもないため、お使いのデバイスでまだ確認できない方でページ遷移時のプレビュー機能を試してみたい方は、フラグを有効にしてみてはいかがでしょうか。