Google は今年 1 月に「Google Pixel 4a」向けのバッテリーアップデートを展開していますが、これまでアップデートを様々な方法で回避していた一部のユーザーに対し、強制的に適用し始めたことが報告されました。
このアップデートは安全上の懸念に対応するものですが、アップデートを適用したユーザーからはバッテリー性能を大幅に低下シたことが報告されていたため、一部のユーザーはアップデートを受信しないようにしていましたが、それも終わりとなりそうです。
バッテリー性能を半減させるアップデートの経緯
今年初め、Google は Pixel 4a 向けにバッテリーの過熱および発火の懸念に対処するためのものとして、ソフトウェアアップデートを展開しました。しかし、このアップデートを適用するとバッテリー容量が実質的に半分に削減され、充電速度も低下します。これにより、フル充電しても数時間しかデバイスが持続しない状態となりました。
このアップデートは自動的にインストールされ、さらに Google はファクトリーイメージを削除したことで、ユーザーが以前のソフトウェアバージョンに戻すこと非常に困難となっていました。なお、Google はこのアップデートを適用したユーザーに対して、無料のバッテリー交換やその他の救済策を提供すると発表していました。
回避してきたユーザーにも強制適用
これまで一部の「Pixel 4a」ユーザーは、開発者向けオプションで自動アップデートをブロックするなど、様々な手段を用いてこのアップデートを回避してきました。
しかし、Reddit のユーザーからの複数の報告によると、ここ数日で、これらの回避策を講じていたデバイスにもアップデートが強制的に適用され始めているとのことです。
今回、意図せずアップデートが適用されてしまったユーザーも、Google が提供する無料のバッテリー交換やその他の救済策の対象となります。しかし、Google 最後のコンパクトな A シリーズとして「Pixel 4a」を愛用し続けてきたユーザーにとっては、性能が大幅に低下する今回の措置は、不満の残る状況となりました。
まとめ
Google は安全上の理由から、「Pixel 4a」のバッテリー性能を制限するアップデートを、これまで回避してきたユーザーにも広げて適用を開始しました。このアップデートによりバッテリー性能は大幅に低下しますが、対象となるユーザーはGoogleによる無料のバッテリー交換サポートなどを受けることが可能です。
もし、現在も「Pixel 4a」を利用している場合は、安全のためにも Google の提供するサポートを利用してバッテリーを交換するか、代替デバイスへの乗り換えを検討することをお勧めします。
出典: 9to5Google, Reddit