Google が Gemini の新機能として、イラスト付きの物語を生成する「Storybooks」を開発している可能性が報告されました。
この機能は Android Authority と AssembleDebug が、Google アプリのベータ版 (16.26.64.sa.arm64) の APK 分解によって発見されました。ただし、まだ開発の初期段階になるため、完全に機能しているわけではありません。
物語とイラストを生成する「Storybooks」
この「Storybooks」機能は、その名前の通り、物語とそれに付随する豊かなイラストを組み合わせて、子供向けの絵本のようなコンテンツを生成することを目的としていると考えられます。
APK の分解からは、この機能に関連するとみられる新しいアニメーションも発見されており、その内容は「絵本」を思わせるものとなっています。
現時点では、ユーザーが Gemini に画像をアップロードすると、「Create a Storybook (ストーリーブックを作成)」というチップが表示されるものの、実際に物語が生成されることはないようです。

NotebookLM 由来の機能も開発中
「Storybooks」の他に、「Timeline (タイムライン)」と「Mindmap (マインドマップ)」という機能の開発も進められています。これらは、すでに Web 版の「NotebookLM」で提供されている機能です。
ユーザーが Gemini に PDF をアップロードした場合、これらのオプションが表示されることが確認されています。しかし、「Storybooks」と同様に、現在の Android 版 Gemini ではまだ完全には機能していません。

まとめ
今回、Android 版 Gemini の APK から、イラスト付きの物語を生成する「Storybooks」機能や、NotebookLM で利用できる「Timeline」と「Mindmap」機能の開発が進められていることが明らかになりました。
まだ機能はしていませんが、Google が Gemini をより具体的で使いやすいツールへと進化させようとしている方向性が見て取れます。とくに「Storybooks」機能が正式にリリースされれば、高品質かつ魅力的なコンテンツを手軽に生成できるようになる可能性があります。
現状ではこれらの機能が正式にリリースされるかは分かりませんが、少なくとも「Timeline」と「Mindmap」については、NotebookLM で最初に導入された「音声概要」が Gemini にも導入されていることから、採用される可能性が高いと予想されます。