Samsung は One UI 8 の正式リリースに先立ち、同社の決済およびデジタルパス管理アプリ「Samsung Wallet」に便利な新機能を追加するアップデート (バージョン v6.0.85) をリリースしました。
このアップデートにより、保存された交通機関のチケットに基づいて移動状況をリアルタイムで通知する機能や、カード表示の新しいアニメーションが追加され、利便性が向上しています。
移動状況をリアルタイムで通知
今回のアップデートにおける最も大きな変更点は、Samsung Wallet に保存された航空券や電車のチケット情報に基づき、移動の進捗状況をリアルタイムで通知する機能です。
これらのリアルタイム通知は、One UI の「Now Bar」やライブ通知、ロック画面に表示されます。出発時刻などの重要なチェックポイントまでの残り時間をプログレスバーで視覚的に示す機能も含まれており、移動状況を直感的に把握できます。

また、この機能は One UI 8 beta に限定されたものではなく、Android 16 の新機能に依存するものでもありません。そのため、One UI 7 を実行している Galaxy デバイスでも利用できると報告されています。
さらに、One UI 7 を搭載したスマートフォンでは、Samsung の AI アシスタント機能「Now Brief」にもチケット情報が表示されるようになりました。Now Bar のようなリアルタイム更新ではありませんが、一日の始まりにスケジュールを確認するユーザーにとっては便利な追加機能となります。
カード表示の新しい UI アニメーション
機能面に加えて、ユーザーインターフェース (UI) にも改善が加えられました。
新しいアニメーションでは、アプリ内で表示している特定のカードを下にスワイプすることで、カルーセル表示と、複数のカードを重ねて表示するスタック表示をスムーズに切り替えることができます。
まとめ
今回のアップデートはベータ版に限定されていないため、対象となるデバイスをお持ちのユーザーは、Galaxy Store から Samsung Wallet アプリを最新バージョン (v6.0.85) に更新することで、新機能を利用できます。
これにより、Samsung Wallet は単なる決済やチケット保管アプリから、能動的にユーザーの移動をサポートするツールになることが期待されます。
特に、Google ウォレットの機能が限定的な地域において、Samsung Wallet はその重要性をさらに増しています。リアルタイムの移動アラートは、乗り遅れを防いだり、乗り換えをスムーズにしたりと、ユーザーの日常的な移動におけるストレスを軽減する上で大きな付加価値になるかもしれません。