Android 版 Chrome に、ウェブページのテキストを AI が要約し、NotebookLM で導入された「音声概要」のようにポッドキャスト形式で音声再生する新機能が追加される可能性が報告されました。
この情報は Android Authority と AssembleDebug 氏によるもので、現在テストされている新機能は、Chrome の既存の読み上げ機能「このページを読み上げ」に統合される可能性があるようです。
AI がウェブページを対話形式のポッドキャストに変換
従来、Android 版 Chrome ブラウザではページの内容をそのまま読み上げる「このページを読み上げ」機能がありますが、現在開発されている「AI 音声概要」は、AI がページ内容を要約し、それを基に2 人の話者が対話するポッドキャストのようなコンテンツを生成します。これにより、ユーザーは単調な読み上げ音声を聞くのではなく、より自然でインタラクティブな形で情報を得られるようになります。
つまり、基本的には NotebookLM で提供されている「音声概要」と変わらず、Android 版 Chrome から直接ウェブページで利用できるようになることがこの機能のメリットになります。
新機能の発見と今後の展開について
この機能は、Chrome Canaryで、Reddit ユーザーの Leopeva64-2 氏によって発見されました。同氏が公開した情報によると、読み上げ機能の画面には、AI による再生と標準の再生を切り替えるための新しいボタンが表示されていたとのことです。
さらに、AssembleDebug 氏は、より安定版に近い Chrome Beta から、この機能に関連する以下の様なコード文字列を発見しており、Google が実装に向けて動いていることが裏付けられています。
- Standard playback (標準の再生)
- AI playback (AI による再生)
- Generating AI playback… (AI 再生を生成中…)
- Tap to switch playback mode (タップして再生モードを切り替え)

ただし、これらの機能はまだテストの初期段階にあり、安定版の Chrome に搭載されるまでには時間がかかると考えられます。
まとめ
Android 版 Chrome でテストされている「AI 音声概要」は、ウェブページの情報を音声で、かつ対話形式で理解するという便利な機能になる可能性があります。
この機能が実装されれば、移動中や家事をしながらなど、画面を見られない状況での「ながら聞き」による情報収集が、さらに簡単になることが期待できます。一方で、AI による要約が元の記事のニュアンスを正確に伝えられるかや、トピックをうまく拾えるかについては、NotebookLM の AI 音声概要と同様に、調整が必要になるかもしれません。