これまで一部の個人の Google アカウント向けに提供されていた Gemini の「時間指定アクション」機能が、Google Workspace アカウントでも利用可能になりました。
この機能により、リマインダーの設定や定型的なタスクの実行を、チャットや既存のプロンプトに基づいて自動化できます。これにより、ビジネスシーンで日々利用する Workspace ユーザーは、情報収集やタスク管理の効率を大幅に向上させることが期待されます。
Gemini の「時間指定アクション」とは
「時間指定アクション」は、指定したプロンプトを希望する頻度で自動的に実行させる機能です。実行頻度は、1 回限りのリマインダーから、毎日または毎週の定期的な更新まで、柔軟に設定することが可能です。
Workspace ユーザーは、この機能を活用することで、これまで手動で行っていた定型的なプロンプト入力を自動化し、日々の業務を効率化できます。
活用例
この機能は、様々なシーンで生産性を向上させる可能性を秘めています。以下にいくつかの活用例を紹介します。
- 毎日の要約: その日のカレンダーの予定、To-Do リスト、未読の重要なメールなどを要約させ、1 日の始まりに概要を把握する。
- 毎日のニュースブリーフィング: トップニュースや特定のトピックに関する最新情報を、簡潔で分かりやすい要約として毎日受け取る。
- 競合状況のモニタリング: 特定の業界に関するオンラインニュース、プレスリリース、ソーシャルメディアのコンテンツなどを監視し、最新動向を把握する。
- 毎週の語彙ビルダー: 自身の学習レベルに合わせて、新しい単語のリスト、定義、例文などを毎週受け取り、語学学習に役立てる。
このように、決まった時間に情報収集を行ったり、タスクのリマインダーとして活用したりすることで、日常的な業務や学習をより効率的に進められることが期待されます。
利用対象と展開状況
この機能の展開状況と利用対象は以下の通りです。
- 展開状況: 即時リリースと計画的リリースドメインの双方で展開が完了しています。
- 対象エディション: 対象となる Google Workspace エディションで Gemini を利用しているユーザー。
- プラットフォーム: ウェブ版およびモバイル版の Gemini。
- 対応言語: サポートされているすべての言語。
- 年齢制限: 現時点では 18 歳以上のユーザーのみが利用可能です。
管理者向けの設定
管理者は、Gemini が Gmail、カレンダー、ドライブなどのアプリのデータにアクセスできるようにするためには、管理コンソールで Gemini の Workspace アプリ連携をオンにする必要があります。
エンドユーザーについては、とくに設定などは必要ありません。
まとめ
今回、Google Workspace アカウントでも利用可能になった「時間指定アクション」は、これまで毎日あるいは毎週手動で行っていた定型的なプロンプト入力を自動化できるため、情報収集やタスク管理にかかる時間を削減し、特にビジネスシーンでの活用が期待される機能です。