Android の Google アプリで、検索結果や Discover フィードからウェブページの URL を共有する際に、これまで自動的に適用されていたリンクの短縮機能が、任意で無効化できるようになりました。
この変更により、共有するリンクの透明性が向上し、受け取った側がリンク先を把握しやすくなります。
リンクの短縮機能の挙動と新しい設定
これまで、Google アプリ内のブラウザで開いたページを共有しようとすると、URL は share.google.com/abcxyz
といった形式に自動で短縮されていました。
新たに追加された設定を無効にすると、この挙動がオフになり、ページの本来の (元の) URL のまま共有することが可能になります。リンクの短縮は便利な一方、どのようなページに繋がるか分かりにくいという欠点もありました。
今回の変更は、リンクの共有において、より高い透明性と信頼性を求めるユーザーにとって良い変更となります。
リンク短縮を無効にする設定方法
この設定はデフォルトで有効になっているため、無効化したい場合は手動で変更する必要があります。設定手順は以下の通りです。
- Google アプリを開き、画面右上にある自分のプロフィールアイコンをタップします。
- 表示されたメニューから「設定」を選択します。
- 設定項目の中から「その他の設定」をタップします。
- 「ウェブページのリンクを短縮する: ページのリンクを共有すると、リンクが自動的に短縮されます」という項目のトグルスイッチをオフに切り替えます。
この設定は、Google アプリの安定版 (バージョン 16.23) およびベータ版で利用可能になっていることが確認されています。以下、筆者の Pixel 9 Pro で確認した設定画面のスクリーンショットです。

Discover フィードからの直接共有は対象外
注意点として、この設定は Google アプリの Chrome カスタムタブでページを開いた後に共有する場合にのみ適用されます。
Discover フィードに表示されている記事を、ページを開かずに直接共有する場合、URL はこれまで通り search.app
を含む形式のリンクとなります。これが意図した仕様なのか、あるいは今後のアップデートで統一されるのかは不明ですが、現時点では挙動が異なる点に留意が必要です。
まとめ
今回のアップデートにより、Android の Google アプリにおけるリンク共有の仕様をユーザーが選択できるようになりました。
短縮 URL による簡潔さを取るか、元の URL による透明性を取るか、好みに合わせて設定を変更できるようになったのは大きな改善点です。特に、共有されたリンクの安全性を確認したい、あるいはさせたいユーザーにとっては歓迎すべき変更となりました。
出典: 9to5Google