Google は、Android 16 の次の四半期プラットフォームリリース (QPR) の最新ベータ版となる「Android 16 QPR1 Beta 2.1」の展開を開始しました。
このアップデートでは、2025 年 6 月のセキュリティパッチが適用されるとともに、Pixel デバイスで報告されていたいくつかのバグが修正されています。
アップデートの概要
今回リリースされた「Android 16 QPR1 Beta 2.1」のビルド番号は BP31.250523.010 となっており、2025 年 6 月のセキュリティパッチが含まれています。6 月 10 日にリリースされた前回の Beta 2 では 5 月のセキュリティパッチが適用されていたため、今回のアップデートで最新の状態に更新されます。
なお、Pixel 9 での OTA アップデートファイルサイズは 4.23 MB、Pixel 9 Pro Fold では 4.30MB となっています。筆者の Pixel 9 Pro Fold でもアップデートが確認できました。

このアップデートは、サポートされている以下の Pixel デバイスで利用可能です。
- Pixel 6 / 6 Pro / 6a
- Pixel 7 / 7 Pro / 7a
- Pixel Tablet
- Pixel Fold
- Pixel 8 / 8 Pro / 8a
- Pixel 9 / 9 Pro / 9 Pro XL / 9 Pro Fold
- Pixel 9a
修正された既知の問題
Android 16 QPR1 Beta 2.1 では、ユーザーから報告されていた以下の問題が修正されています。
- デバイス管理設定の「承認」ボタンが透明で表示されなくなる問題 (Issue #419144521)
- ロック画面のサウンド切り替えがオフと表示されていても、実際にはサウンドが再生される問題 (Issue #423985494)
- Android の「戻る」ボタンが断続的に機能しなくなる問題 (Issue #412691179, #417434626, #420283260)
- 画面下部から上にスワイプした際にランチャーがクラッシュする問題の修正
まとめ
今回の「Android 16 QPR1 Beta 2.1」は、小規模なアップデートではありますが、ユーザー体験に影響を与える可能性のあったいくつかの不具合を解消し、セキュリティを最新の状態に保つ重要なリリースです。
特に「戻る」ボタンの不具合やランチャーのクラッシュといった問題が修正されたことは、ベータ版ユーザーにとっては嬉しいアップデートとなります。
この Beta 2.1 のアップデートは、対象となるデバイスを「Android Beta for Pixel」プログラムに登録しているすべてのユーザーに、OTA アップデートとして提供されます。