Nothing は、2025 年 7 月 1 日に同社初の新型ヘッドホン「Nothing Headphone (1)」について、以前にも本製品のデザインに関するリークがありましたが、今回新たに台湾の認証機関 NCC (National Communications Commission) をはじめとする複数の公式サイトで、より詳細な情報が発見されました。
今回の認証情報により、以前のリーク情報が裏付けられるとともに、これまで不明だったバッテリー容量や充電仕様も明らかになっています。
Nothing Headphone (1) のデザイン
今回、91mobiles が発見した台湾の規制機関 NCC のウェブサイトで、「B170」という型番を持つ Nothing Headphone (1) が掲載されました。これは安全基準に準拠し、発売が承認されたことを意味します。こモデルは、UAE の TDRA、フィンランドの SGS、マレーシアの SIRIM のデータベースでも確認されています。
NCC で公開された様々な角度からの実機画像は、以前リークされたカセットテープのようなユニークなデザインを公式に裏付けるものであり、製品の細部がより鮮明になりました。
- ユニークなレトロテックデザイン: オーバーイヤー型のヘッドホンで、外側のシェルにはカセットテープのようなユニークな構造が採用されています。黒い楕円形のイヤーカップと丸みを帯びた長方形のアウターシェル、そして透明なカセットテープのようなオブロングが組み合わさり、独特のレトロテックな外観を生み出しています。このカセットテープのような部分には、Nothing 製品でおなじみのライティングエフェクトが搭載されている可能性があります。
- カラーと素材: グレーのヘッドバンドには快適性を高めるための黒いパッドが取り付けられています。 全体として、グレー、ブラック、レッドといった複数の色が組み合わされています。 また、意図的に見せているネジや独特なフォントの Nothing ロゴもデザインのアクセントになっています。
- ポートとボタン: 片側のイヤーカップには、ANC (アクティブノイズキャンセリング) または電源用とみられるトグルスイッチ、マイク、3.5mm オーディオジャック、そして充電用の USB-C ポートが搭載されています。
- 付属品: 資料には、aux ケーブル (型番: WJE241705C) と USB ケーブル (型番: JWUB 1908-ML01H) の記載もあり、これらが製品に同梱される可能性が示唆されています。
バッテリーと充電仕様
UL Demko の認証情報からは、Nothing Headphone (1) が 520mAh のバッテリー (型番: AEC711254) を搭載していることが明らかになりました。 また、フィンランドの規制機関 SGS Fimko の掲載情報により、5W の入力充電に対応していることも判明しています。
まとめ
Nothing は 2022 年からヘッドホンのリリースを計画しており、過去に何度か噂が出ていたものの、今回ようやく登場となります。なお、「Headphone (1)」の価格は 309 ドル (約 4.6 万円) とされており、競合として意識されている Sony や Apple よりも少し手頃な価格帯になることが期待されています。
なお、関連ニュースとして、Nothing のサブブランドである CMF の次期スマートウォッチ「CMF Watch 3 Pro」もシンガポールの IMDA のウェブサイトで発見されています。CMF はすでに新製品の発売を予告しており、近いうちに正式な発表があるものとみられます。
出典: 91mobiles