Samsung が 2025 年 7 月に発表すると予想される次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip7」が、Geekbench に再び登場しました。前回に続いて Exynos 2500 チップセットを搭載していることが確認され、これまでの予想どおり Galaxy Z Flip 7 が Z Flip シリーズで初めて Exynos チップを採用する可能性が高まりました。
明らかになったベンチマークスコアと性能
今回Geekbenchで確認された「Galaxy Z Flip7」のスコアは、シングルコアスコアで 2,356、マルチコアスコアで 8,076 を記録しました。以前のリークでは、2,012 と 7,563 を獲得していました。
これは、2023 年に発表され、現行の「Galaxy Z Flip6」に搭載されている Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 のスコア(シングルコア: 2,247、マルチコア: 6,857)を上回るもので、順当な性能向上を示しています。

しかし、Galaxy Z Fold 7 に搭載される予定の現行最上位である Snapdragon 8 Elite は、シングルコアスコアが約 3,200、マルチコアスコアが約 10,000 であることを考えると、Qualcomm との性能差は埋められていないことがわかります。
一方で、これまでの噂では Galaxy Z Flip 7 に Qualcomm の Snapdragon 8 Elite も搭載される(販売地域によりチップが異なる)可能性が示唆されていましたが、現在ベンチマークで確認されているのは Exynos 2500 だけとなっています。そのため、現時点では地域によって異なるチップが搭載されるかどうかは定かではありません。
Exynos 2500 の仕様
前回に続いて、Geekbench の情報から Exynos 2500 の CPU 構成は次のような 10 コア仕様になることがわかっています。
- 3.30GHz ×1 (Cortex-X925)
- 2.75GHz ×2 (Cortex-A725)
- 2.36GHz ×5 (Cortex-A725)
- 1.80GHz ×2 (Cortex-A520)
この CPU に、新しいグラフィックス Xclipse 950 GPU と 12GB RAM が搭載され、Android 16 ベースの One UI 8 で動作していることも確認されています。
また、最近の情報では衛星通信サービスプロバイダーの Skylo 社がプレスリリースを通じて、Samsung からは未発表である Exynos 2500 に衛星通信機能が搭載されていることを明らかにしています。
その他の仕様など
これまでのリークによって、「Galaxy Z Flip 7」には次のような仕様になることが予想されています。
- 4 インチ カバーディスプレイ
- 6.8 インチ メインディスプレイ
- Exynos 2500 チップセット
- 12GB RAM
- 128GB / 256GB / 512GB ストレージ
- 50MP メインカメラ / 12MP 超広角カメラ
- 4,000mAh バッテリー
- 衛星通信機能
- Android 16 ベース One UI 8
これらの仕様はリークによるものであり、最終的な仕様は変更される可能性があります。
まとめ
Samsung が「Galaxy Z Flip7」に Exynos チップセットを採用することはほぼ間違いないと思われますが、ベンチマークスコア上は前世代を上回っているものの、最上位のSnapdragonチップには及ばないという結果が出ています。
もちろん、スマートフォンの性能はベンチマークスコアだけで決まるものではありません。特に折りたたみというコンパクトな形状の中で、チップセットが発する熱をどう処理し、バッテリー寿命をいかに維持するかが重要になります。
とはいえ、これでもし地域によって採用されるチップセットが異なる場合には、再び性能差の話題が再燃することになるため、Samsung としてはあまり良い方向に進まないように思います。ただ、これまでの情報から地域ごとに異なるチップを採用するのではなく、一律で Exynos 2500 を搭載する可能性が高いことが示唆されていますので、その心配はなくなるかもしれません。