Google は、Android 版 Google ドライブアプリにおいて、ファイルアップロードのユーザーインターフェース (UI) と動画プレーヤーのデザインを刷新する 2 つのアップデートを展開しました。これにより、操作性が向上し、より直感的な利用が可能になります。
ファイルアップロード機能の改善
ファイルをアップロードするに表示される「ドライブへのアップロード」画面で、ファイル名の変更、複数のアカウントにサインインしている場合のアップロード先アカウントの切り替え、保存先フォルダの選択がアップロード開始時に直接行えるようになりました。

アップロードが開始されると、画面下部にボトムシート形式の進捗インジケーターが表示されます。ここには、アップロード中のファイル数と完了までの所要時間が示されます。このインジケーターはフローティングアクションボタン (FAB) を押し上げる形で表示され、従来のシステム通知に加えて、アプリ内で直感的に進捗を把握できます。


さらに、インジケーターの上向きシェブロン (^) をタップするか、ナビゲーションドロワーから「アップロード」ページにアクセスすることで、保留中または最近完了したすべてのアップロードを一覧で確認できます。
動画プレーヤーの刷新
昨年、Web 版で先行して導入されていた、よりスムーズでモダンなデザインの動画プレーヤーが Android アプリにも展開されました。このアップデートは、今年 3 月にアプリのコード解析から存在が示唆されていました。
新しいプレーヤーでは、再生コントロールが動画上に重ねて表示されるのではなく、動画の下部に配置されたことで、視認性と操作性が向上しています。Material 3 デザインに基づいた大きな再生/一時停止ボタンや、早送り/巻き戻しボタンが特徴です。
また、再生タイムラインの下には、字幕、再生速度 (0.2 倍 〜 2.0 倍)、ループ再生、全画面表示といったコントロールへ素早くアクセスできるボタンが配置されています。

対象ユーザーと展開状況
今回のファイルアップロード機能の改善と動画プレーヤーの刷新は、すべての Google Workspace ユーザー、Workspace Individual ユーザー、および個人の Google アカウントを持つすべてのユーザーを対象に、すでに展開が完了しています。
まとめ
今回のアップデートにより、Google ドライブの Android アプリは、ファイルの管理と動画コンテンツの視聴画面でデスクトップ (Web) 版との一貫性が高まり、より快適に利用できるようになりました。特に、アップロード時の細かな設定や進捗の可視化は、多くのユーザーにとって利便性の向上に繋がることが期待できます。