Samsung は、Google が Android に標準で提供している機能よりも、さらに詳細な設定が可能な独自の「地震アラート (Earthquake warning)」システムを Galaxy スマートフォン向けに開発していることが明らかになりました。
Google 標準システムとの違いと Samsung の独自機能
現在、Google が提供している Android の地震アラートシステムは、マグニチュード 4.5 以上の地震を検知した際に警告を発するというシンプルなものです。
一方、Samsung が開発中の新システムは、ユーザーによるカスタマイズ性を重視している点が大きな特長です。今回、Android Authority が報じた情報によれば、以下のような高度な機能が含まれる予定です。


柔軟なマグニチュードしきい値設定
最大の特長は、警告を発するマグニチュードのしきい値をユーザーが自由に設定できる点です。揺れをほとんど感じないマグニチュード 1.0 から、より明確な揺れが感じられる 4.0 まで、任意のレベルで設定できます。
さらに、日中と夜間で異なるしきい値を設定する機能も搭載され、就寝中など、より注意が必要な時間帯に合わせて感度を調整することが可能になります。
その他の便利な機能
Samsung の新しい地震警報システムには、警報機能以外にもユーザーの安全をサポートする複数の機能が統合される予定です。
- 警告のプレビュー: 実際に警報がどのように通知されるかを事前に確認できる
- 低強度地震の通知: 設定したしきい値を下回る軽微な地震についても、通知を受け取るかどうかを選択できる
- 過去の警報履歴: 受信した地震警報の履歴を確認できる
- 緊急避難所の検索: 地震発生時に近くの避難所を検索する機能が提供
- 緊急連絡先の設定: 事前に登録した連絡先に迅速に連絡を取ることができる
まとめ
この新しい地震警報システムは、次期メジャーアップデートである「One UI 8」の安定版で正式にリリースされると見込まれています。
Samsung が準備している新しい地震警報システムは、Google の標準機能に比べて大幅にカスタマイズ性が向上している点が大きな違いとなります。特に、昼夜でしきい値を変更できる点や、避難所検索といった付加機能は便利そうです。
ただ、日本では Google の「Android 地震アラート システム」は提供されておらず、日本には国が整備した「緊急地震速報(EEW)」という非常に高度なシステムが既に存在するため、Samsung の新しい「地震アラート」機能が提供されるかはまだわかりません。