Samsung が提供する Galaxy Watch の健康管理機能は、これまで無料で利用できることが大きな魅力の一つでした。しかし、Apple や Google といった競合他社がサブスクリプションモデルを追加する中、Samsung も同様の有料プランの導入を検討している可能性が報告されました。
Samsung 幹部が有料プランの可能性に言及
Samsung のシニアバイスプレジデントであり、デジタルヘルス部門の責任者である Dr. Hon Pak 氏は、CNET とのインタビューで、同社がウェアラブル製品(Galaxy Watch や Galaxy Ring)向けの有料サブスクリプションモデルを検討していることを認めました。
現時点では、具体的なサービス内容や価格についての詳細は明らかにされていません。しかし、仮に導入される場合、Fitbit Premium や Apple Fitness+ のような既存のサービスと競合する価格設定(月額 10 ドルまたは年額 80 ドル程度)になることが予想されます。
One UI 8 Watch の新機能が有料化の対象か
この動きの背景には、先日ベータ版が発表された「One UI 8 Watch」で導入される、より高度な健康・フィットネス機能の存在があるようです。
新たに追加されると言われる主な機能は以下の通りです。
- Bedtime Guidance (就寝時間ガイダンス): 最適な睡眠パターンをサポート
- Vascular Load (血管負荷): 睡眠中の血管へのストレスを測定
- Running Coach (ランニングコーチ): パーソナライズされたトレーニング戦略を提供
- Antioxidant Index (抗酸化指数): 体内のカロテノイドレベルを測定
これらの専門的な新機能が、有料のプレミアムプランを通じて提供されるのではないかと見られています。
他社とは異なる提供モデルの可能性も
有料プランの提供方法について、CNET は、最新の「Galaxy Watch 8」シリーズのユーザーには新機能を無料で提供し、旧モデルのユーザーが利用する場合に料金が発生する可能性を指摘しています。
これは、新規デバイス購入者に一定期間の無料トライアルを提供し、その後は全ユーザーが有料となる Apple や Google のモデルとは異なるアプローチです。もしこの形式が採用された場合、下取りプログラムを活用して毎年新しいデバイスに買い替えるユーザーにとっては、継続的に最新機能を無料で利用できるメリットがあるかもしれません。
まとめ
Samsung が Galaxy Watch 向けに有料の健康サブスクリプションを検討していることは、同社の幹部によって認められました。しかし、その具体的な内容、価格、提供形態については、まだ不明な点が多く残されています。
これらの詳細については、来月にも開催が見込まれる次期「Galaxy Watch 8」シリーズの発表イベントで明らかになる可能性があります。これまで無料で提供されてきた機能がどのように変わるのかは注目ですね。
出典: CNET, SammuGuru, 9to5Google