Android スマートフォンのマルチタスキング機能は、画面を 2分割して 2つのアプリを同時に使うスタイルが一般的ですが、Vivo が新しい折りたたみデバイス「Vivo X Fold 5」向けに、最大 5 つの Android アプリを同時に実行できる「Atomic Workbench」というユニークな機能を発表しました。
OnePlus の「Open Canvas」を発展させた「Atomic Workbench」
「Atomic Workbench」は、OnePlus デバイスに搭載されている「Open Canvas」と同様の思想を持つ新しいマルチタスキング機能です。この機能では、1 つのアプリを画面の大部分に表示しながら、残りの 4 つのアプリをその上に小さなウィンドウとして同時に実行することができます。
ユーザーが別のアプリをタップすると、そのアプリがメインの大きな表示に切り替わり、それまでメインだったアプリは小さなウィンドウに移行します。フォーカスが当たっていないアプリも動作を停止するわけではなく、アクティブな状態を維持するのが特徴です。
Vivo がソーシャルメディアの Weibo に投稿した動画で、その実際の動作を確認できます。
デモで見られるように、ゲームのプレイ中に操作が不要な待機時間が発生した場合、ゲームをアクティブにしたまま、他のアプリでメッセージを返信したり、情報を調べたりといった使い方ができる点は非常にメリットです。
実際にどこまで使うかどうかは分かりませんが、折りたたみ式スマートフォンの大きい画面を利用したマルチタスキングの可能性を広げる機能だと思います。
まとめ
この「Atomic Workbench」機能は、2025年 6月 25日に発表予定の「Vivo X Fold 5」に搭載される見込みです。ただし、現時点でこのデバイスは中国向けに発表される予定ですが、それ以外の国や地域で販売されるかは明らかになっていません。
スマートフォンのマルチタスキングは、単純な 2 画面分割から、より複雑でデスクトップ PC に近づいていくことになるかもしれません。「Atomic Workbench」がユーザーに広く受け入れられるかはまだ分かりませんが、今後の Android におけるマルチタスキングの新しい方向性を示す、非常に面白い機能であることは間違いありません。
出典: Weibo, 9to5Google