Google は、人気広告シリーズ「Best Phones Forever」の最新作を公開しました。今回の動画では、Apple の年次開発者会議 (WWDC) で発表された iOS 26 の新機能が、Google Pixel の既存機能に「インスパイアされた」のではないかとユーモラスに指摘しつつ、最後に次期スマートフォン「Pixel 10」の存在を初めて公式に匂わせています。
WWDC 後の新作広告で iOS 26 をネタにする
Google の「Best Phones Forever」は、iPhone と Google Pixel を擬人化し、2 台のスマートフォンが会話を繰り広げる形式の広告シリーズです。
今回公開された「Responding to MORE Rumors (さらなる噂への返答)」と題されたエピソードは、先日開催された WWDC の発表内容を受けた続編という位置づけです。広告では、Pixel ユーザーにはおなじみの機能が、あたかも新しい機能のように iOS 26 で発表されたことを指摘しています。
具体的には、以下の機能が言及されています。
- テキストメッセージのライブ翻訳
- Hold Assist (通話アシスト機能)
- Call screening (通話スクリーニング)
広告内で iPhone は「I mean, what are the chances (すごい偶然だよね)」と話し、Pixel が長年提供してきた機能との類似性を暗に認めるような演出になっています。これらの機能は、今年後半に iOS 26 とともに正式にリリースされる予定です。
最後に「Pixel 10」を予告
この広告の最も注目すべき点は、動画の最後に iPhone が Pixel に向かって「それで、Pixel 10 では何に取り組んでいますか?」と質問するシーンです。これに対し Pixel は返答に詰まり、気まずい雰囲気で動画は終了します。

これは、Google が公式な形で「Pixel 10」に言及した初めてのケースとなり、事実上のティザー広告と見なせます。このやり取りは、Pixel 10 で何らかの新しいアイデアや機能が導入される可能性を示唆しており、最近リークされた「Magic Cue」と呼ばれる新機能などが、その一つかもしれません。
今後のスケジュール
過去の例を見ると、Google は Pixel 9 シリーズを 6 月末、Pixel 8 シリーズを 9 月にティザー広告を公開し、それぞれ 8 月と 10 月に発売しています。
これまでの予想では、2025 年 8 月 20 日(米国時間)に Pixel 10 シリーズが発表され、8 月 28 日から販売を開始すると言われているため、今後さらに情報を小出しにしていく可能性があります。