長らく更新が途絶えていた Google の人気写真編集アプリ「Snapseed」が、iOS 向けにバージョン 3.0 をリリースし、デザインと機能性が大幅に向上しました。今回のアップデートでは、UI の刷新や新機能の追加など、多岐にわたる変更が加えられています。
Snapseed 3.0 の主な変更点
アプリを起動すると、過去に編集した写真がグリッド形式で表示される新しいインターフェースになりました。画面下部には、編集を開始するための円形のフローティングアクションボタン (FAB) が配置されています。また、アプリアイコンもよりシンプルなデザインに変更されました。

画面下部のタブバーの構成が新しくなり、中央にはよく使うツールを登録して素早くアクセスできる「お気に入り (Faves)」タブが新設されています。
従来のタブの配置も変更され、「効果」は左端に残り、中央にあった「ツール」は右端へ移動しました。これまで右端にあった「エクスポート」機能は、画面の右上隅に移動しています。
また、今回のアップデートでは、新しいヴィンテージフィルターや「Film」ツールなどが追加されました。値を調整する際には、画面下部に円弧ベースのコントローラーが表示される新しい操作方法が導入されています。
Android 版のアップデートは未定
今回のメジャーアップデートは、現時点では iPhone と iPad のみで利用可能です。
Google の広報担当者は、Android 版のアップデートについて「現時点で共有できる情報はない」と述べており、Android ユーザーは今後の発表を待つ必要があります。
Snapseed のメジャーアップデートは、2021 年に iOS 版へダークモードが追加されて以来となります。その後、いくつかのマイナーアップデートはあったものの、長期間にわたり大きな動きがなかったため、多くのユーザーから開発の継続が疑問視されていました。そのため、今回突如アップデートが提供されたことには驚きです。
Snapseed は、もともと Nik Software によって開発された iOS 向けの有料アプリでしたが、2012 年に Google が買収。その後、無料アプリとして Android 版もリリースされ、高機能な写真編集ツールとして人気を博してきました。
まとめ
今回のアップデートは、長年 Snapseed を愛用してきた iOS ユーザーにとっては朗報です。UI の刷新と新機能により、さらに直感的で快適な写真編集が可能になりました。
一方で、Android 版の提供は未定となっており、Android ユーザーにも同様のアップデートが提供されることに期待です。なお、アプリ内には「More to come, stay tuned (今後の展開にご期待ください)」とのメッセージも確認されており、今後のさらなる機能追加が行われることを示唆しています。
出典: 9to5Google, The Verge