YouTube は、一部地域で提供している広告なしで動画を視聴できる比較的安価なプラン「Premium Lite」において、広告の表示箇所を拡大することを一部のユーザーに通知しました。
今回の変更により、YouTube Premium Lite ユーザーも、これまで広告なしで視聴できていたショート動画で広告を目にすることになります。
Premium Lite で広告表示が拡大
YouTube Premium Lite は、Premium プランよりも安価な料金で、主要な動画コンテンツから広告を非表示にできるプランです。しかし、Google はこのプランにおける「広告なし」の定義を、提供開始からわずか数ヶ月で変更し始めています。
ショート動画と音楽コンテンツに広告
一部のユーザーに送信されたメールによると、Google は YouTube Premium Lite において、YouTube ショート動画と音楽関連のコンテンツで広告が表示されるようになります。
これまでも音楽コンテンツに関しては広告が表示される可能性がありましたが、YouTube ショート動画全体に広告が導入されるのは、米国以外の地域では新しい変更点です。
YouTube ヘルプでも、Premium Lite に関する規約が更新されており、以下のように記載されています。
ただし、広告は音楽コンテンツ、ショート、および検索やブラウジング時に表示される場合があります。
YouTube ヘルプ – YouTubeでPremium Liteメンバーシップを取得する
なお、米国では今年初めのプラン再導入時から、Premium Lite でもショート動画に広告が表示される仕様となっていました。
変更は 6 月 30 日から
この変更は 2025 年 6 月 30 日から適用される予定です。現時点では、この通知がドイツのユーザーなどに送られていることが確認されていますが、今後グローバルに展開されるかどうかは明らかになっていません。
Premium Lite は一部の地域で提供されており、最近サービスが再開された米国の新規ユーザーにどのような影響があるか注目されます。
まとめ
今回の変更により、YouTube Premium Lite ユーザーにおいても、これまで広告なしで視聴できていたショート動画でも広告を目にすることになります。
とはいえ、記事執筆時点では日本で「Premium Lite」プランは提供されておらず、今回の影響を受けるユーザーはほとんどいないはずですので、大きな問題にはなりません。
今後、日本でも YouTube Premium Lite プランが提供されるかどうかはわかりませんが、ショート動画や音楽関連の動画を視聴しないユーザーにとっては、より手頃な価格の選択肢となる可能性があります。
出典: 9to5Google