Google 検索でおなじみの、入力中に検索候補を表示してくれる「オートコンプリート(自動補完)」機能が、Android 版 Gemini アプリにも間もなく追加される可能性が示唆されました。
Android Authority と AssembleDebug 氏による、Googleアプリの最新ベータ版(v16.21.55)のアプリ分解の結果、この新機能を示唆するコードが発見されました。もしこれが実装されれば、ユーザーがプロンプトを入力する手間を大幅に削減できるかもしれません。
Gemini に Google 検索ライクな自動補完機能
今回発見されたのは、Gemini アプリのテキスト入力ボックスの自動補完機能について、Android Authority が実際にこの機能を有効化したところ、その動作は Google 検索の自動補完機能と非常によく似ていることが確認されています。
ユーザーが 3〜4 文字を入力し始めると、Gemini が 3 つの入力予測候補を提示します。入力を続けるにつれて、候補はより的確なものへと絞り込まれていきます。これにより、ユーザーは全文を入力することなく、タップ一つで意図した質問を完了できるようになります。

実際の動作と現状の課題
この機能は、Gemini アプリのメイン画面から新しいチャットを開始した場合にのみ動作するようです。現状では、以下の場面では機能しないことが報告されています。
- 既存のチャット(会話)の途中
- 他のアプリ上に重ねて表示する Gemini オーバーレイ
特に、既存のチャットで機能しない点は課題と言えるかもしれません。AI チャットでは、前の回答を受けて追加の質問をすることが多いため、こうした場面でも自動補完が機能すれば、より利便性が高まると思われます。
まとめ
現時点で、この自動補完機能はまだ一般ユーザー向けには提供されていません。また、Google からの公式な発表もないため、最終的にいつ、どのような形で実装されるかは不明です。なお、開発段階の機能であるため、今回確認された仕様は、将来的に変更される可能性もあります。
とはいえ、Google 検索の便利な機能が Gemini に統合されことで、より手軽で使いやすいものになることが期待されます。