Google は 2025 年 6 月 4 日(現地時間)、Gemini アプリにおいてコードフォルダのアップロード機能を一部の Google Workspace ユーザーに拡大すると発表しました。
これに加え、全ての Google Workspace ユーザーが GitHub リポジトリを Gemini アプリに直接追加できるようになり、自身のコードベースを Gemini に連携させることが可能になります。
主な変更点
今回のアップデートにより、Gemini アプリでのコード関連作業がより便利になります。
コードフォルダのアップロード機能拡張
これまで一部のユーザー(主に個人の Google アカウントユーザー)に限定されていたコードフォルダのアップロード機能が、より多くの Google Workspace ユーザーで利用可能になります。
テキストボックス内の「ファイルを追加 +」から「コードをインポート」を選択することで、ローカルのコードフォルダをアップロードするか、後述する GitHub リポジトリと直接連携することができます。

GitHub リポジトリとの連携
新たに、GitHub リポジトリを Gemini アプリに直接インポートする機能が追加されました。パブリックまたはプライベートリポジトリからコードをインポートし、以下のような作業に活用できます。
- コード理解: Gemini にコードベースについて質問し、特定の関数などについて理解を深める
- コード改善: コードの効率化や追加、改善に関する提案を Gemini から受ける
- コード生成: 連携したコードに基づき、ユーザーに製品を推奨するイベントハンドラなどのコード作成を Gemini に依頼する
- コードのデバッグ: エラーメッセージの原因特定や解決策について Gemini のサポートを受ける

利用する方法と対象ユーザー
コードフォルダのアップロード機能は、Gemini アプリでデフォルトで有効になっており、管理者による特別な設定は不要です。なお、GitHub の利用には、Google Workspace Marketplace を介してユーザーへのアクセス許可が必要です。
ユーザーは管理者が有効にしたうえで、GitHub アプリを使用するには、Gemini アプリの設定で GitHub を接続する必要があります。
その他の注意事項は次のとおり。
- コードフォルダのアップロード機能および GitHub アプリは、18歳以上のユーザーのみが利用可能です
- コードフォルダのアップロード機能は、Gemini ウェブアプリ (gemini.google.com) でのみ利用できます
- GitHub アプリは、追加の Google サービスとして Gemini にアクセスしている Google Workspace ユーザーは利用できません
この機能は、即時リリースおよび計画的リリースドメインの双方で既に利用可能です。以下の Google Workpspace エディションで利用できます。
- Business Standard および Plus
- Enterprise Standard および Plus
- Gemini Education および Education Premium アドオン
まとめ
今回のアップデートにより、Google Workspace アカウントを利用している開発者は Gemini アプリをコーディング作業により深く連携させることができるようになりました。
特に GitHub リポジトリとの直接連携は、既存のコードベースを活用した質問や改善提案、さらにはコード生成まで行えるため、開発効率の向上が期待できそうです。専門の開発者でない方のちょっとしたコード作成にも便利です。ローカル環境のコードもアップロードできるため、より柔軟な使い方が可能になる点も嬉しいポイントとなります。