Google Meet でカメラ映像を直接コンテンツとして共有可能に。画面共有機能の改善も

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Google は 2025 年 6 月 4 日(現地時間)、Google Meet の新機能として、カメラの映像を直接会議中にコンテンツとして提示できるようになったことを発表しました。

これにより、書画カメラや外部カメラの映像を簡単に共有できるようになります。また、画面共有機能全体にもいくつかの改善が加えられています。

目次

カメラからのコンテンツ直接共有機能

今回のアップデートの大きな特徴は、PC に接続されたカメラの映像を、単なるビデオフィードとしてではなく、独立したコンテンツとして Google Meet で直接共有できるようになった点です。

これにより、以下のような活用例が挙げられます。

  • 書画カメラを使用して、手元の資料や物理的なオブジェクトを提示する
  • 外部のビデオ制作ツールや専用カメラで撮影した映像を共有する (例: 顕微鏡の映像、製品デモンストレーションなど)
  • タウンホールミーティングなどで、より作り込まれた映像コンテンツを配信する

この機能は最大 1080p / 30fps の解像度に対応しています。

カメラからコンテンツを提示する操作画面のイメージ
カメラからコンテンツを提示する操作画面のイメージ

画面共有機能全体の改善点

今回のアップデートでは、カメラからのコンテンツ共有機能に加え、既存の画面共有機能全体にも以下のような改善が施されています。

  • 開始速度の向上: デスクトップ、ウィンドウ、またはタブのいずれの画面共有を開始する場合でも、以前より早く開始できるようになりました
  • ビデオ品質の向上: 画面共有中のビデオ品質が向上し、スクロールするテキストやビデオコンテンツなど、動きのあるシーンの描写がより鮮明になりました
  • プレゼンテーションの自動再開: 別の発表者が画面共有を停止した場合、以前のプレゼンテーションが自動的に再開されるようになり、中断を最小限に抑えます
  • UI の改善: 画面共有ボタンがより大きく、他の主要なコントロールと並んで直感的な位置に配置され、必要な時に見つけやすくなりました

展開ペースと利用について

この機能は、即時リリースドメインで 2025 年 6 月 4 日から段階的に展開、計画的リリースドメインは 6 月 11 日から段階的に展開され、どちらも機能が利用可能になるまで最大 15 日かかる場合があります。

この機能は以下の Google Workspace エディションで利用可能です。

  • Business Standard および Plus
  • Enterprise Standard および Plus
  • Frontline Standard
  • Enterprise Essentials および Enterprise Essentials Plus
  • Education Plus、Teaching & Learning add-on、Endpoint Education Upgrade
  • Workspace Individual Subscribers

なお、管理者向けの設定は不要で、エンドユーザーも特に制限はありません。

まとめ

今回の Google Meet のアップデートは、特に教育現場や、より専門的な内容を共有したいユーザーにとって便利な機能追加と言えそうです。画面共有機能全体の使い勝手向上も、日々の業務で Google Meet を活用している多くのユーザーにとって嬉しい改善となりました。

出典: Google Workspace Updates

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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