Google は 2025 年 6 月 3 日(米国時間)、NotebookLM で作成したノートブックを Google ドキュメンドなどのように公開リンクで共有できるようになったことを発表しました。
これまでの共有方法と今回の変更点
これまで NotebookLM のノートブックを共有するには、共有相手のメールアドレスを入力し、「閲覧者」または「編集者」のアクセス権を設定する必要がありました。Enterprise および Education のユーザーは、より多くのグループ/内部オプションを利用でき、Pro (旧 Advanced) 加入者は「チャットのみ」のノートブックを閲覧者と共有できました。
今回のアップデートにより、ノートブックを公開してリンクで共有することが可能になります。個人の Google アカウントでは、右上の「共有」ボタンをタップし、ノートブックへのアクセスを「リンクを知っている全員」に設定することで共有が可能です。共有はノートブックのオーナーと編集者が利用でき、公開アクセスはいつでも取り消し/制限できます。有料版の加入者は、利用状況の分析も利用できるようになります。

なお、公開されたノートブックが削除されたり、非公開に設定されたりすると、それまでに生成された公開共有リンクは機能しなくなります。公開状態のノートブックには、共有ボタンの横に地球のアイコンが表示されます。
公開ノートブックの利用方法
公開されたノートブックにアクセスするには、共有される側にも Google アカウントが必要です。公開ノートブックは自身のホームページに表示され、オーバーフローメニューから「ノートブックを削除」を選択して削除することもできます。
公開ノートブックでは、質問をしたり、音声の概要、FAQ、ブリーフィングドキュメントなどの生成コンテンツを操作したりすることが可能です。また、オーナーや編集者によって以前に生成されたスタジオ成果物も閲覧できます。ただし、ソースコンテンツを編集することはできません。
なお、記事執筆時点(2025 年 6 月 4 日)では、筆者の複数の Google Workspace アカウントには「リンクを知っている全員」のオプションは表示されていませんでした。
まとめ
今回の変更により、より手軽に多くのユーザーの NotebookLM のノートブックが共有できるようになりました。
オープンなグループやコミュニティでの共通のノートブックとして使用することで、例えばルールやガイドライン、マニュアルなどを共有してユーザーがアクセスして使いやすい環境にすることができます。