Samsung は今年の夏頃に最新折りたたみ式スマートフォン「Galaxy Z Fold 7」をリリースする予定ですが、このデバイスには最新のワイヤレス充電規格 Qi2 に対応する可能性が報告されました。しかし、Wireless Power Consortium (WPC) のデータベースに登録された情報からは、マグネットは非搭載になることが示唆されています。
WPC データベースからの情報
この情報は 9to5Google によるもので、WPC データベースに Samsung の未発表デバイスが登録されました。このデバイスには Qi 2.1.0 と Baseline Power Profile (BPP) をサポートすると記載されています。

一方、登録されたデバイスの型番は「SM-D637U」とされています。この番号は、Galaxy Z Fold 6 の SM-F956 や、リークされている Z Fold 7 の SM-F966 といった通常のモデル番号のパターンとは異なります。
しかし、過去に Galaxy Z Fold Special Edition (SM-D269N) や Galaxy Z Fold 5 (SM-D617D) が WPC のデータベースに同様の特殊な型番で登録されていたことから、今回登録された SM-D637U は Galaxy Z Fold 7 である可能性が高いと推測されています。
これは、Samsung が発表前に新デバイスの情報を隠すために、WPC 登録時に通常とは異なるモデル番号を使用している可能性も考えられます。
Qi2対応でも「Magnetic Power Profile」は非対応の可能性
WPC の情報が示唆するのは、Galaxy Z Fold 7 が Qi2 に対応しつつも、重要な機能の一つである Magnetic Power Profile (MPP) のフルサポートは搭載しない可能性です。
MPP は、デバイス背面にマグネットを内蔵し、充電器やアクセサリを磁力で正確な位置に固定する機能です。これにより、充電効率の向上や、多様なマグネット式アクセサリの利用が可能になります。
しかし、データベースには、このデバイスが Qi2 の Baseline Power Profile (BPP) をサポートすると記載されています。BPP のみのサポートとなると、デバイス自体にはマグネットが内蔵されず、MPP のような強力な磁力による吸着は期待できません。これは、先に発表された Galaxy S25 シリーズと同様です。
もし Galaxy Z Fold 7 が MPP に対応しない場合、ユーザーがマグネット式のワイヤレス充電器やその他のアクセサリ(カードウォレット、スタンドなど)を利用するには、別途マグネットを内蔵した専用ケースの購入が必要になります。
まとめ
現時点では、Android スマートフォンで Qi2 MPP にネイティブ対応しているのは HMD Skyline のみとなっており、Samsung に限らず他の多くのメーカーは BPP のみで MPP をサポートしていません。
折りたたみスマートフォンとして、Galaxy Z Fold 7 が Qi2 に対応すること自体は歓迎すべき点ですが、重要な機能の MPP をサポートしない可能性が高いことは残念です。
Samsung の Galaxy Z Fold 7 および Galaxy Z Flip 7 は今年の夏頃(おそらく 7 月)に発表されると言われています。