Google が今年後半に Android へ導入予定の新しいデザイン言語「Material 3 Expressive」の要素が、最近のアップデートにより Android 版 Gmail アプリにも取り入れられ始めていることが報告されました。
一部ユーザーの Gmail アプリでは、よりカラフルな色合い、角の丸いカードデザインの採用、新規作成ボタンの変更、新しいスワイプアニメーションなどが確認されています。
Gmail の Material 3 Expressive による主な変更点
Gmail アプリ v2025.05.11 のリリースに伴い、Google はサーバー側の設定変更を通じて、一部のユーザーに対して Material 3 Expressive のデザイン変更を有効にしたようです。Telegram ユーザーからの報告によって、いくつかのスクリーンショットも共有されています。
Gmail の Material 3 Expressive による再設計における大きな変更点の一つは、アプリ全体でより多くの色が使用されるようになり、カードベースの UI がより多くのカラーバリエーションを採用しています。
現在、Gmail はメインの画面でアクセントカラーを使用していますが、検索ボックス、下部タブ、作成ボタンはそれぞれ異なるアクセントカラーになっています。Material 3 Expressive による再設計では、メッセージリストが明るい背景の上にカードとして配置され、上下に微妙な丸みを帯びた角が確認できます。

「作成」ボタンも変更され、より太いフォントが使用されるようになり、鉛筆アイコンが塗りつぶされるようになります。
なお、一部の Gmail アカウントでは、アカウントスイッチャーが検索バーの外に配置されるという新しい変更も見られます。ただし、スクリーンショットの中には現在と同様にアカウントスイッチャーが検索バー内に表示されているものもあり、サーバー側の機能はアカウントごとに有効化されることが多いためと考えられます。
メール画面内でもカードベースの UI が採用されています。注文概要のスニペットは既にカードベースでしたが、メール画面全体も同様のデザインを採用し、端から端までの幅が変更されています。さらに、注文概要スニペットの色がより明るくなっていることが確認できます。

このほか、Google が既に強調していたように、Gmail アプリの Material 3 Expressive リリースには、スワイプジェスチャー用の新しいピル形状のボタンアニメーションも含まれています。
まとめ
これらの変更はサーバー側の設定変更を通じて段階的に展開されています。今後数日のうちに、より多くのユーザーが新しいアップデートを受け取ることが予想されます。
Material 3 Expressive は、Android 16 のコアシステム UX の広範な展開が今年後半に予定されているものの、すでに Android 16 QPR1 Beta 1でリリースされており、多くの Google アプリで採用が進んでいます。