Nokia スマートフォンを手掛けていた HMD Global は、自社ブランドのスマートフォンに続き、スマートウォッチ市場への参入を準備しているとの情報がリークされました。
この情報は HMD や Nokia 関連のリーカー @smashx_60 によるもので、新しい HMD スマートウォッチ「HMD Rubber」シリーズと呼ばれるようです。
このシリーズには 2 つのモデルが存在し、どちらも Wear OS を搭載しますが、そのうち 1 つには Wear OS として初めてカメラを搭載する可能性があるようです。
カメラ搭載の「HMD Rubber 1」の特長(予想)
まず、Wear OS スマートウォッチとして初めてカメラを搭載する可能性のあるモデルが「HMD Rubber 1」とされています。このスマートウォッチは、次のような仕様になるようです。
- ディスプレイ: 1.85インチ OLED
- バッテリー: 400mAh
- 充電: USB-C および Qiワイヤレス充電に対応
- 防水性能: 5 気圧防水
- 通信機能: Bluetooth 5.3、Wi-Fi、NFC
- 健康測定: 心拍数、血中酸素濃度、歩数計
- カメラ: 2 MP
Wear OS として標準的な仕様のように見えますが、2MP カメラの搭載は Wear OS スマートウォッチとしては初の試みとなる可能性があります。
Notebookcheck は、カメラの位置について、子供向けスマートウォッチ「JrTrack 4 Kids Smartwatch」のようにディスプレイ上部に配置されるのではないかと推測しています。
HMD Rubber 1S の主な特徴(予想)
もう一つの「HMD Rubber 1S」は、よりコンパクトなモデルになり、カメラは搭載されない可能性があるようです。
- ディスプレイ: 1.05インチ OLED
- バッテリー: 290mAh
- ヘルストラッキング: Rubber 1と同様の機能を搭載
- 防水性能: 5 気圧防水
- 通信機能: Bluetooth 5.0、Wi-Fi (NFCは非搭載の可能性)
子ども向けの Wear OS スマートウォッチ?
仕様だけでは判断しづらいですが、こちらも Wear OS を搭載しているものの、基本的な健康管理やカメラ機能などから、もしかしたら Galaxy Watch for Kids のような子供向けインターフェースを採用した子供向けのデバイスになる可能性もあります。
実際に HMD は、2024 年 10 月に子供向けスマートウォッチメーカーである Xplora Technologies との提携を発表しています。2025 年 3 月には子ども向けのスマートフォンとして「HMD Fusion X1」を発売し、このスマートフォンは、Google のファミリーリンク機能だけでなく、Xplora のペアレンタルコントロール機能を利用することが可能です(ただし有料)。
2025 年 1 月には Samsung が Google と協力して、Galaxy Watch 7 LTE に子ども向けモード(Galaxy Watch for Kids) を導入しています。ペアレンタルコントロール機能「ファミリーリンク」や親・教師が承認したアプリを利用できる点を考慮すると、HMD も同様のエコシステムを Rubber 1 および 1S で展開する可能性が考えられます。
まとめ
現時点では、HMD Rubber 1およびRubber 1Sの正式な発売日や価格に関する情報は明らかにされていません。Google や Samsung なども子供向けの Wear OS 搭載デバイスを発表している状況から、HMD も同様の市場に参入するタイミングとしては悪くありません。
もし、これらのスマートウォッチが実際に子供向けとして展開されるのであれば、ユニークなカメラ機能は市場での大きな差別化要因となる可能性があります。
とはいえ、HMD デバイスは日本で正式に販売されていない(HMD の Nokia ブランド時代も日本ではリリースしないことが明言されていた)ため、新しい HMD Rubber 1 シリーズが登場する可能性は低いと思われます。
出典: X (@smashx_60), Gizmochina