Google ウォレットの Wear OS 版において、一部ユーザーから支払い時に毎回 PIN の入力を求められるという問題が報告されていましたが、Google はこの問題がバグであったことを認め、修正したことを発表しました。
問題の詳細と影響
今月、Google は Android スマートフォン版の Google ウォレットの仕様を変更し、アプリを開くだけでも認証が求められるようになりました。一方、これと同時期に、一部の Wear OS ユーザーは Google ウォレットで支払いごとに PIN の入力を求められるという現象に遭遇していたことが報告されています。
この問題が発生すると、スマートウォッチが既にロック解除されているにもかかわらず、店舗での支払い時に再度 PIN やパスワードの入力を求められることになります。手首に装着している間は認証が維持されるというスマートウォッチの利便性を考えると、タッチ決済のたびにこの操作が必要になるのは煩わしい状況でした。
なお、筆者が使用している Pixel Watch 3 ではここ数週間この問題は発生しておらず、すべてのユーザーが影響を受けていたわけではないようです。
Google の認識と対応
幸いなことに、この問題は Android スマートフォンにおける新しいセキュリティの仕様変更とは関連のない単なるバグであったようで、Google は 5 月 20 日にこの問題を認識していることを明らかにし、5 月 29 日に「問題は修正されました」と発表しました。
この期間中に Wear OS 上の Google ウォレットアプリは 1 〜 2 回アップデートされており、最新バージョンは 25.17.x となっています。
この問題の影響を受けていたユーザーは、Google ウォレットアプリが最新バージョンにアップデートされているか確認することをお勧めします。アップデートは、スマートウォッチ上の Play ストアから行うことができます。
まとめ
Wear OS 版 Google ウォレットで PIN の再入力を繰り返し求められる問題は、Google によってバグとして修正されました。同様の問題が発生していたユーザーは、アプリを最新バージョンにアップデートすることで解決する可能性があります。スマートフォンのアプリ挙動変更とは無関係ですので、ご安心ください。