昨年、Google は Gmail の Android および iOS アプリに導入されたメール内容の要約機能を導入していますが、この機能がさらに進化し、Gmail に組み込まれた Gemini による要約カードが自動的に表示されるようになることが発表されました。
これまでの経緯と今回のアップデート
これまで、Gmail における Gemini を活用した「このメールを要約」機能は、件名の下に表示されるボタンを手動でタップか、Gemini に直接指示することで、Geminiが生成したメールの要点(箇条書き)をポップアップ形式で確認できるというものでした。
これが今回のアップデートにより、モバイル版 Gmail では、特に長いメールスレッドなど「要約が役立つと思われる場合」に、Gemini による要約カードが自動的に表示されるようになります。このカードは、不要な場合は右上のオプションから折りたたむことも可能です。
Google によると、この機能は「メール スレッドのすべての要点を要約し、返信があると更新される」ため、常に最新の情報を把握するのに役立つとしています。公開されたスクリーンショットでは、返信UIのデザインが従来のバー形式から角丸のピル形状に変更されている点も確認できます。

この他のアップデート内容
この機能は、Google Workspace の 2025 年 5 月の新機能情報をまとめた「May Workspace feature drop」の中で発表されました。Google は併せて、Google Chat のホーム画面やドキュメントにおける Gemini 要約機能の提供開始、Google ドキュメントの要約ビルディングブロックについても言及しています。
さらに、Googleは以下の新機能についても紹介しています。
- NotebookLM: マインドマップ機能とソースの発見機能
- Google Meet: ダイナミックレイアウト、スタジオの見た目、照明、サウンドの改善
まとめ
Gmail における Gemini 要約カードの自動表示は、長文メールの内容把握にかかる時間を短縮し、必要な情報を確認しやすくなることが大きなメリットです。特に、多くのメールを処理する必要があるユーザーにとっては、作業効率の向上につながる可能性があります。
ただし、この機能の展開は地域や言語が限定されるかどうかは不明で、海外での展開されると同時に日本でも利用できるようになるかはわかりません。日本での早期リリースに期待です。