Samsung は 2025 年 5 月 28 日、最新ソフトウェアバージョンとなる Android 16 ベースの One UI 8 のベータプログラムを開始したことを発表しました。この新しいバージョンは、特に AI 機能の強化に重点を置いており、まずは Galaxy S25、S25+、S25 Ultra を対象に、ドイツ、韓国、英国、米国のユーザー向けに開始されます。
Samsung と Google の密接なパートナーシップにより、One UI 8 は Android 16 を採用する最初の UI プラットフォームの一つとして開発されています。
なお、One UI 8 安定版は、今年の夏にリリース予定の新型折りたたみ式 Galaxy スマートフォンに搭載され、その後段階的に他の Galaxy デバイスにも拡大される予定です。
One UI 8 の特長
One UI 8 の最大の特長は、Galaxy S25 シリーズで初めて導入された AI 機能をさらに強化し、よりパーソナライズされた機能を提供する点です。
これにはユーザーが見ているものや聞いているものを AI が理解し、より自然でシームレスなコミュニケーションを可能にするマルチモーダル機能、様々な Galaxy デバイスに最適化された UX、そして、「Now Bar」や「Now Brief」といった AI を活用した機能の強化が含まれます。
これらの AI 機能は、Samsung Knox Vault によってセキュリティが強化され、One UI 8 では、データをデバイス上でのみ処理するかどうかを選択できる設定も提供され、透明性とユーザー選択を重視したプライバシー保護がなされます。
日常的な利便性の向上も実現
OneUI 8 では、Bluetooth LE Audio を活用した音声ブロードキャスト技術の Auracast により、QRコードスキャンや共有を介した簡単な音声接続をサポートします。 これにより、Galaxy Buds3 や補聴器などの複数の Auracast 対応デバイスが、複雑な手動設定なしで共有音声ストリームに参加できます。
修理センターでのカスタマーサポートも、Samsung Account からアクセスできる QR コードおよび NFC 対応のサポートにより、ユーザーは登録フォームを記述することなく QR コードまたは NFC で登録できるようになります。この機能は米国を含む36カ国で利用可能で、順次拡大予定です。
リマインダーアプリも強化され、初めてのユーザーでも分かりやすい UX でリマインダーを一箇所で管理でき、ボタン一つで旅行のTo-Doリストを共有したり、音声でリマインダーを追加したりすることも可能です。
さらに、クイック共有機能も強化され、クイック設定パネルのクイック共有ボタンを 1 回タップするだけで、即座にファイルを送受信できるようになります。
まとめ
One UI 8 は、これまでの予想どおり 5 月中のリリースとなりました。このアップデートでは AI のアップデートなどが行われますが、大きな変更というよりも、マイナーアップデートに近い内容となっています。
現時点ではベータプログラムへの参加は Samsung Members アプリを通じて行うことができますが、参加可能な地域とユーザーが限られている点に注意してください。今後の正式リリースと、より多くの Galaxy デバイスへの展開が期待されます。
出典: Samsung Newsroom