Google は 2025 年 2 月に発表した Google Workspace ユーザー向けの Gemini の Deep Research について、先日開催された Google I/O 2025 にて、Gemini のアップデートの一つとして Deep Research 機能に関するいくつかのアップデートを発表しました。
Deep Research の主な新機能
今回のアップデートにより、Deep Research はさらに強力なリサーチツールへと進化しました。主な変更点は以下の通りです。
より高性能なモデルの利用とファイルアップロード機能
Deep Research で Gemini 2.5 Flash experimental が利用可能になりました。 Gemini Advanced ユーザーは引き続き、最も高性能なモデルである Gemini 2.5 Pro (experimental) を利用でき、より高度な推論が可能です。

また、PDF や画像を Deep Research に直接アップロードできるようになり、公開情報とユーザーが提供する詳細情報を組み合わせたリサーチレポートの作成が可能になりました。 また、Google ドライブからドキュメントをリンクすることもできます。

関連リソースの提案と Canvas との連携強化
Gemini がレポート内で関連リソースを積極的に提案し、ユーザーの知識を深める手助けをします。 これには、インタラクティブなグラフ、計画シミュレーター、関連トピックの追加詳細調査などが含まれます。
さらに Deep Research レポートを Google Workspace の新しいコラボレーションツールである Canvas に直接インポートし、編集や改良を行った上で、さらに共同作業を進めるためにドキュメントにエクスポートできるようになりました。
展開ペースと利用対象ユーザー
即時リリースおよび計画的リリースドメインに対して、2025 年 5 月 22 日から最大 3 日以内に完全展開されます。この機能は以下の Google Workspace エディションおよびアドオンで利用可能です。
- Google Workspace エディション:
- Business Starter, Standard, Plus
- Enterprise Starter, Standard, Plus
- Education Fundamentals, Standard, Plus
- Frontline Starter, Standard
- Essentials, Enterprise Essentials, Enterprise Essentials Plus
- Nonprofits
- 追加アドオン:
- Gemini Business
- Gemini Enterprise
- Gemini Education
- Gemini Education Premium
まとめ
今回の Deep Research 機能のアップデートにより、Google Workspace ユーザーはより多様な情報源を活用し、Gemini の高度な分析能力と組み合わせることで、リサーチの質と効率を大幅に向上させることが期待できます。
特に、PDF や Google Drive 内のドキュメントといった独自の情報をリサーチに組み込めるようになった点や、Canvas との連携によるレポート編集・共同作業の円滑化は、多くの Workspace ユーザーにとって便利な変更点となります。
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