Samsung の次期折りたたみスマートフォン Galaxy Z Flip 7 に関する噂が飛び交う中、搭載チップセットについての新たな情報が出てきました。
以前から Exynos 2500 の採用が噂されていましたが、SamMobile は独自の情報を引用し、Galaxy Z Flip 7 の「ほとんどの国」で Exynos 2500 チップが採用されると報じています。
Exynos 2500 搭載の可能性
今回の情報によると、韓国やインドなどの主要市場を含む多くの国で、Galaxy Z Flip 7 には Samsung 製の Exynos 2500 が搭載される見込みです。
これが事実であれば、Exynos チップを最初に採用する Galaxy Z シリーズとなる可能性があります。ただし、全ての地域で Exynos に限定されるわけではないようです。
Samsung のスマートフォンは、韓国市場で Exynos チップを採用する場合でも、北米、特に米国では Snapdragon チップを採用する傾向があります。そのため、米国市場向けの Galaxy Z Flip 7 には引き続き Snapdragon チップが搭載される可能性も残されています。
Exynos 2500 の採用理由として、Snapdragon 8 Elite の発熱が比較的大きいことが影響している可能性があるようで、薄型化が求められる Galaxy Z Flip 7 にとっては、Exynos 2500 の方が適している可能性があるとのことです。
しかし、さらに薄いとされる Galaxy Z Fold 7 では引き続き Snapdragon 8 Elite for Galaxy が採用されるという情報もあり、この点についてはさらなる情報が待たれます。
Exynos 2500 の詳細 (リークなどから)
これまでのリーク情報などから、Exynos 2500 は、Samsung にとって初の第 2 世代 3nm プロセスで製造されるスマートフォン向けプロセッサとなる見込みです。
予想される Exynos 2500 のコア構成は次のようになると言われています。
- CPU:
- ARM Cortex-X925 3.30GHz × 1コア
- ARM Cortex-A725 2.75GHz × 2コア
- ARM Cortex-A725 2.36GHz × 5コア
- ARM Cortex-A520 1.80GHz × 2コア
- GPU: Xclipse 950 (AMD RDNA 3.5 ベース)
- L3 キャッシュ: 16MB
このコア構成は、以前 Exynos 2500 を搭載した Galaxy S25 と思われるデバイスのベンチマークで確認された構成と同じです。
なお、本来であれば Samsung は Galaxy S25 シリーズへの搭載を検討していたようですが、過去の報道では歩留まりの問題により必要な生産量を確保できないことやコストの懸念から、搭載を見送って Galaxy Z Flip 7 などへのデバイスに搭載する方針に切り替えたと言われています。
まとめ
Galaxy Z Flip 7 における Exynos 2500 の搭載は、まだ確定情報ではないものの、複数の情報源から伝えられており、その可能性は高まっていると言えます。
特に、これまで報じられていたように Exynos か Snapdragon の二者択一ではなく、Galaxy S シリーズで採用されたような地域ごとに採用されるチップが異なる可能性があるという点がポイントです。
日本においては、過去の Galaxy シリーズで Snapdragon と Exynos のどちらも販売されているため一概には言えませんが、フラッグシップモデルでは Snapdragon が採用される傾向が見られます。そのため、Galaxy Z Flip 7 がどちらのチップを搭載するかは、現時点では不明です。
Snapdragon チップとの性能差や、実際の使用感など、気になる点は多くありますが、Galaxy Z Flip 7 および Z Fold 7 は 2025 年 7 月に発表されると言われているため、詳細が明らかになることに期待です。
出典: SamMobile, 9to5Google