Google の便利な AI 搭載ツール「NotebookLM」に、アップロードした資料に基づいて動画で概要を説明する新機能「動画概要 (Video Overviews)」がまもなく追加されることが明らかになりました。
この機能は、特に視覚的な情報が理解を助けるトピックの学習に役立つと期待されます。あわせて、既存の「音声概要」機能もアップデートされ、再生時間の調整が可能になっています。
NotebookLM とは?
NotebookLM は、Google が提供する AI を活用した調査・執筆アシスタントツールです。ユーザーがアップロードした PDF、Google ドキュメント、ウェブサイトの URL といった情報源 (ソース) を AI が分析し、内容に関する質疑応答、要約作成、さらにはアイデア創出などをサポートしてくれます。
これまでも、ソースに基づいて AI がポッドキャスト風の音声解説を生成する「音声概要」機能があり、情報を耳から学習するのに役立っていました。
新機能「動画概要」で何ができる?
今回発表された「動画概要」は、この学習体験をさらに視覚的な要素を含めたものにする新機能です。
ユーザーが NotebookLM にアップロードした PDF や写真、その他のソースから、AI が短い動画形式の概要を自動で生成します。
例えば、NotebookLM の X アカウントで公開されたデモンストレーションでは、サンアンドレアス断層に関する資料をソースとして使用し、AI が生成した動画には、構造プレートがどのように機能するかを示す視覚資料、地震の発生頻度を表すグラフィック、地球形成の歴史をたどるタイムラインなどが含まれており、視聴者の関心を引きつけ、理解を助けるような工夫が見られました。
この機能により、文章だけでは伝わりにくい複雑な概念や、視覚的な説明が効果的なトピックの学習効率向上が期待できます。
ただし、提供開始時期については、現時点では「近日公開 」とのみアナウンスされており、具体的な日付は不明です。
また、”短い動画概要”とされていますが、具体的に何秒程度の動画が生成できるかも不明です、投稿されているデモ動画は 60 秒未満なので、比較的短いものになることが予想されます。
まとめ
今回発表された「動画概要」は、最初のリリースでは英語のみに対応するとのことで、日本のユーザーにとっては少しハードルが高いかもしれません。
しかし、「動画概要」のような視覚的なコンテンツを生成する機能は、情報を直感的に理解する助けとなる可能性があります。
日本語対応については、音声だけでなく生成される映像も日本語の文脈に合わせる必要があると考えられ(例えば、ソース内のテキストや画像を映像に活用する場合など)、英語での提供開始から日本語対応が実現するまでには、ある程度の時間が必要となるかもしれません。
いずれにしても、NotebookLM の「音声概要」に加えて「動画概要」も利用できるようになれば、学習だけでなくちょっとした解説動画の作成にも使えるようになるため、リリースに期待です。
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