Google は Android 16 QPR1 Beta 1 をリリースし、Material 3 Expressive が正式に導入されたことで Pixel スマートフォンのクイック設定パネルに大幅なデザイン変更を加えました。 今回のアップデートでは、タイルのサイズ変更機能や背景のぼかし効果などが導入されています。
これまでのクイック設定と今回の変更点
現行のクイック設定は、Android 12 でのデザイン刷新以降、基本的な部分は維持されてきました。 完全に展開した状態では、8つの大きなタイルが 2 × 4 の配置で表示されます。 その後、一部のクイック設定タイルを拡張してインラインコントロールを表示する機能や、ボタン配置の変更などが行われてきました。
Android 16 QPR1 Beta 1 では、これらの要素をベースに、さらに使いやすさと見た目の変更が加えられています。
主なデザインの変更点
完全に展開した状態で、上から変更点を見ていきます。
- 輝度スライダー: 輝度を調整するスライダーのデザインが変更され、 長方形の Material You コンテナ内に配置され、目立つハンドルバーが特長です
- クイック設定タイル:
- 形状の変化: 非アクティブ時のタイルは、アイコンが円の中に収められたピル形状(楕円形)です。 有効化すると、角の丸い長方形や正方形に変化します
- サイズの変更: タイルはサイズ変更が可能になり、テキストラベルなしで半分のスペースに縮小することもできます。 タップしてスライダーをドラッグすることで調整します
- タイルのグループ化とリセット機能:
- 利用可能なクイック設定タイルは、カテゴリにグループ化されました。また、設定の一番下に「リセット」ボタンが追加されました
- なお、タイルは以下のカテゴリにグループ化されています
- 接続
- ユーティリティ
- ディスプレイ
- プライバシー
- ユーザー補助
- システムアプリから
- インストールしたアプリから

このほか、通知シェードにも変更があり、従来の通知エリアにプラスして、「履歴」、「すべて消去」、「通知設定」のボタンが追加されました。クイック設定と同様に、通知シェードにも背景ぼかし効果が適用されています。

まとめ
Android 16 QPR1 Beta 1 におけるクイック設定の再設計は、見た目だけでなくカスタマイズ性を向上させるものとなっています。とくにタイルのサイズ変更機能は、ユーザーにとって必要な機能を複数表示させたい場合などには便利です。
これらの変更はまだベータ版のものであり、正式リリースまでにはさらに調整が加えられる可能性があります。すでに発表されているように、Material 3 Expressive は今年後半にリリースされる予定で、おそらく Android 16 の四半期ごとのプラットフォームリリース (QPR) で導入される見込みです。
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出典: 9to5Google