Xiaomi は、2025 年 5 月 22 日に中国で開催する新製品発表イベントにおいて、自社開発の最新 3nm プロセッサ「Xring O1」を搭載した新型スマートフォン「Xiaomi 15S Pro」および新型タブレット「Xiaomi Pad 7 Ultra」を正式に発表することを明らかにしました。
2025 年 5 月 22 日 : Xiaomi が正式に Xring O1 搭載の Xiaomi 15S Pro を中国市場向けに発表しました。詳しくは こちらの記事 をご覧ください。
このイベントでは他にも複数の製品が発表される予定ですが、特にこの2機種と独自開発チップが大きな話題となっています。
Xiaomi 15S Pro の噂
Xiaomi 15S Pro は、Xiaomi のスマートフォンとして初めて Xring O1 チップセットを搭載するモデルとなります。伝えられるところによると、そのデザインとディスプレイは現行の 15 Pro から多くを引き継ぎ、6.73 インチの 2K クアッドカーブスクリーン、LTPO 120Hz リフレッシュレート、そして超音波式指紋認証リーダーが採用される見込みです。
バッテリーに関しては、大容量の 6,100mAh バッテリーを搭載し、90W の有線急速充電と 50W のワイヤレス充電に対応する可能性があります。カメラシステムは Leica ブランドと協力したトリプルカメラ構成で 3 つのセンサーすべてが 50MP となり、さらに 10 倍のペリスコープ望遠レンズも搭載されると言われています。また、UWB(超広帯域無線)機能も引き続きサポートされる予定です。

Xiaomi Pad 7 Ultra の噂
このイベントでは、フラッグシップタブレットとなる Xiaomi Pad 7 Ultra も発表されます。このデバイスの大きな特長は、Xring O1 チップの搭載と、超薄型ベゼル及びノッチを備えた14インチの大型 OLED パネルです。このノッチ部分には、高度な 3D 顔認証システムが組み込まれる可能性も示唆されています。
さらに、120W の超急速充電にも対応すると予想されており、生産性とエンターテイメントの両面で高いパフォーマンスが期待されます。

自社開発チップ「Xring O1」
Xiaomi の CEO、Lei Jun 氏が明らかにしたところによると、Xiaomi O1 (Xring O1) チップは既に量産段階に入っており、3nm プロセスで製造されるチップの一つとなります。開発には長年の歳月と、130億元(約18億ドル)を超える莫大な投資が行われたとされています。製造は、世界最先端の半導体メーカーである TSMC が担当します。
最近リークされた Geekbench のベンチマーク結果によれば、Xring O1 チップは10コアアーキテクチャを採用し、GPU には Immortalis-G925 を搭載していることが示されています。これにより、フラッグシップの名に恥じない高い処理性能が期待できます。報告されている Geekbench スコアは、シングルコアで3,119、マルチコアで9,673という高い数値を記録しています。
このスコアは、現状最高峰に位置する Qualcomm の Snapdragon 8 Elite や MediaTek Dimensity 9400 / 9400+ には及ばないものの、過去のフラッグシップチップ(Snapdragon 8 Gen 3)などより優れたチップである可能性を示唆しています。
TSMC の 3nm プロセスによる電力効率の改善と処理性能の向上により、Xring O1 は Xiaomi 15S Pro と Xiaomi Pad 7 Ulra をフラッグシップモデルとして飛躍的に性能が向上することが期待できます。
一方、ユーザーとしてはパフォーマンスだけでなく価格も気になるところです。現時点では価格に関する情報はありませんが、Qualcomm や MediaTek といった既存のチップメーカーのハイエンドチップ搭載機と比較して、手頃な価格設定になるのか、あるいは性能追求の結果として価格が上昇するのかは、発表会での大きな注目の一つです。

まとめ
一時は、Google Tensor や Samsung Exynos がライバルになると考えられていましたが、まさかのフラッグシップモデル市場に殴り込めるパフォーマンスに仕上がっていることは驚きでした。
2025 年 5 月 22 日に発表される Xiaomi 15S Pro と Xiaomi Pad 7 Ultra は、自社開発の新チップ「Xring O1」を搭載することで、インパクトは非常に大きなものになりそうです。
あとはこのチップを搭載したスマートフォンやタブレットが、今後グローバル市場で展開されるのか、しばらくは中国市場に限定されるのかはわかりませんが、日本でも手に入るようになると嬉しいですね。
出典: Weibo (Xiaomi)